電力=3月16~20日:電力スポットは続伸 、燃料高の影響が波及
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3月16~20日受け渡しの電力スポット価格24時間の週間平均は、前週から東日本(50Hz)および西日本(60Hz)ともに続伸した。気温は過ごしやすい日が多くなり、電力需要も鈍化傾向だったものの、高値での推移が続く燃料価格の影響が価格にも波及し始めた。昼夜で15円以上のコマが増える動きとなり、足元のガス価格をベースに見ると、高効率のLNG火力でも発電単価は15円を大きく超えているため、この水準での売りが一段と増えた可能性が高い。加えて、定期点検などで停止する火力発電が増えていることや、連系線作業が増え市場分断が発生しやすくなっていることも強材料となった。とくに東京ではこの影響が顕著となり、ベースで17~18円の日が続くなど9エリアの中でもとくに高くなった。13日には、不具合により柏崎刈羽原発6号機(定格出力135万6,000kW、ABWR型、新潟県柏崎市)が系統への送電を停止しており、「東京の価格を押し上げる材料になった」(新電力の需給担当者)との見方を示す向きもあった。さらに、足元では軽油や重油不足が深刻化し、火力発電の稼働を抑制する動きも出始めており、今後の電力需給への影響を懸念する向きもみられた。 東西の主要エリアである東京と関西の電力スポットの24時間平均の値差を見ると、16日が2.86円、17日が1.43円、18日が1.52円、19日が5.62円、20日が6.27円の東高西低となった。
3月第3週の燃料相場は下記のとおり。 北東アジア市場のLNGスポットは、3月19日時点で期近の26年3月着品がmmBtuあたり20ドル前後となり、前週末時点(3月13日)から1ドル超の上昇となった。欧州の天然ガス相場が強基調で推移し、北東アジア市場のLNG相場もつれ高となった。経済産業省が18日に公表した、3月15日時点の発電用LNGの在庫は230万トンと、前週から18万トン増えた。前年3月末時点の212万トン、過去5年平均の200万トンをいずれも上回った。 豪ニューキャッスル積みの一般炭相場は、3月19日時点で26年3月積みがトンあたり133ドル前後となり、前週末時点から2ドル程度の下落となった。 原油相場は、3月19日8時時点でWTIの26年4月物がバレルあたり98ドル超、ブレントの26年5月物が109ドル台半ばの水準で推移している。前週末時点からWTIが0.3ドル程度、ブレントが6.5ドル程度それぞれ高い。中東情勢の混乱が解消されず、ホルムズ海峡の封鎖が続いており、原油供給への不安が解消されない展開が続いた。
週を通じた実勢高値は、16日に北陸から中国の西日本3エリアで、17日に北陸と関西でそれぞれ付けた30.77円となった。一方、実勢安値は0.01円となり、16~17日に東北、四国、九州で、19日に四国と九州でそれぞれ付けた。
エリア別の24時間の週間平均、約定量および売買入札量の週間平均は下記のとおり。
3月16~20日の9エリアの電力需要は、116億3,644万kWhとなり、前週3月9~13日の130億93万2,000kWhから10.5%減少した。曜日を合わせた前年の3月17~21日の需要実績は126億4,814万2,000kWhで、減少率は8.0%となった。
3月16~20日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
3月16~20日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
3月第4週の電力スポットは、第3週を上回りそう。春の過ごしやすい気温が続く予報となっているものの、天気は週を通じて曇天の日が多くなる見通しで、太陽光発電は限定的となりそう。さらに、定検などで停止する火力発電が一段と増える見通しで、予備力はさらに低下する見込み。加えて、燃料高の影響により売り値が上昇し、昼夜で15~20円の約定が増えているため、「買い手も確実に調達するため、買い値を一段と引き上げる動きが進む可能性がある」(新電力の市場取引担当者)との見方が示された。3月第4週の価格動向について前出の市場関係者は、「ベース価格は、東京で20円を超える日が続く可能性もある。FCの作業の影響で東京中部間の断続的な分断が発生する見通しにあることや、柏崎刈羽原発6号機の停止の影響が引き続き強材料となりそうだ。関西は、15円~17円程度で推移する日が続くのでは」(同)と述べた。
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