LPG=3月23~27日:ブタンの需給が逼迫
CFR極東:
先週の極東着市場では、日本着、中国着ともに大幅安。原油相場が週の前半に大幅に反落したことや需給の緩和感を受けた。4月後半着、5月前半着とも米国産プロパン単体を販売可能な売り手が現れた一方、中国プレーヤーや極東輸入業者は高値警戒感から買い付けを控えており、需給がやや緩んだ。一方、ブタン付きカーゴに対する買い気は旺盛で、売り手も強気姿勢だ。台湾輸入1社が実施した買い付け入札では、5月着プロパン/ブタン同率玉に対する応札はプロパン単体に比べ大幅に上回っていたという。さらに、ベトナム輸入1社が実施した5月1~20日着対象の買い付け入札では、プロパン/ブタン各2万2,000トンのオファーが5月CP対比500ドル以上のプレミアムだったとの情報も聞かれた。しかしながら、インドネシアのプルタミナが4月末着豪州産プロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンを調達するなど、買い付けを決める向きも現れている。
FOB中東:
中東積みでは、4月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの相場は前週から急騰した。サウジアラビアのヤンブー積みで強い買い気が浮上。相場を強く押し上げた。中東情勢の緊張が続くなか、インドや東南アジア、極東着市場の供給不足でブタン付きカーゴの需給が逼迫したことが影響した。こうしたなか、複数の船がホルムズ海峡を通過したことが確認された。多くが国内の供給が逼迫するインドに向けられたもよう。また、そのうちの一部はイラン積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを積載し、中国に向かったとみられている。
日本国内:
4月渡しの商談が始まったが、元売り、卸業者とも商談入りに慎重姿勢を示している。少なくとも元売り2社は4月CP確定前のスポット販売価格の提示を控えており、このうち1社は4月入り後のスポット供給をも停止する意向を示しているという。このなか、一部の卸業者がプロパンを110,000円以上、ブタンを113,000円以上で売り唱えており、商談水準はこれ以上とみられている。一方、月内の商談では、スポット市場の売りものは限られ、ターム玉の引き取り増量の要望も叶わなくなりつつある。これに加え、石油の供給不足で一部の運送会社は敷地内タンクの軽油在庫が枯渇しており、タンクローリーのドライバーはガソリンスタンドでの給油を強いられている状況だ。残りの営業日の配送分を無事届けられるか綱渡りの状態と示唆する向きもいた。



