LNG=4月20~24日:イクシスで労働争議、来月7日にもストライキ入りへ
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米国のトランプ大統領が現地時間21日にイランとの休戦を無期限延長すると発信したものの、その後も米国による港湾封鎖が続き、イランによる貨物船やコンテナ船への襲撃も見られ、ホルムズ海峡の航行がすぐに正常化する見込みは薄い。蘭天然ガス(TTF)市況をはじめとする欧州の天然ガス市況はこれを受けて強基調が続いている。北東アジア着市場では、豪イクシスプロジェクト(年産890万トン)で労働争議が起きており、早ければ5月7日にも労働者ストライキで同プロジェクトの操業が止まる恐れがあると市場関係者は警戒している。日本のJERAや東京ガス、台湾中油(CPC)が同プロジェクトから長期契約玉を引き取っているため、夏場の需要期に北東アジア着市場で供給のタイト化を招くことも想定される。ホルムズ海峡と同様に長期化するか否かが焦点と欧米メジャーが指摘する一方、邦アナリストは2023年に同じ豪州で起きた米シェブロンの輸出基地における労働争議を引き合いに、「シェブロンは他プロジェクトから作業員を派遣してなんとか稼働を維持したが、(イクシスのオペレーターを務める)INPEXは作業員を引っ張って来られるか疑問が残る」と危ぶんでいる。シェブロンが主体となって運営する豪ウィートストーンプロジェクト(年産890万トン)と豪ゴーゴンプロジェクト(同1,560万トン)では23年8~10月に大規模な労働争議が生じたものの、施設の操業は続けられたため、北東アジア着市場への影響は最小限に留まった。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営ガス会社(GAIL)は21日に締め切られたDESベースの買い付け入札を通して、5月5日~5月20日着1カーゴを14.60~14.70ドルで調達した。「ちょうど相場が下がったタイミングで締め時間を迎えたため、安値で拾えたのでは」(邦アナリスト)。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 アルゼンチン国営ENARSAが15日に締め切ったDESベースの買い付け入札は、対象の2カーゴのうち1カーゴが落札された。スペインのナチュルジー(Naturgy)が5月8~13日着を販売。価格は蘭天然ガス市況(TTF)に対してフラット近辺と伝えられる。残りの5月15~19日着は未落札に終わった。暖房用ガスの国内供給不足を穴埋めするため、ENARSAは今回の落札分を含め合計24~25カーゴを今冬に調達する見通し。
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