LNG=4月27日~5月1日:ブルネイLNGが6月下旬着の販売入札へ
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カタールとアラブ首長国連邦(UAE)の輸出停止が続いているため、北東アジア向けの供給もイランでの軍事行動が起きる前との「比較論で言えばタイト」(日本エネルギー経済研究所の橋本裕上級スペシャリスト)な状況だ。ただ、春先の不需要期を迎えているうえ、一部の生産者にスポット販売余地があることから、6月着の商談水準は6月限の北東アジア着のスポット市況に対してディスカウント圏で推移している。市場では国営ブルネイLNGが4月30日応札の締め切りでDESベースの販売入札を開示した。対象はブルネイプロジェクト(年産720万トン)出しの6月24~26日北東アジア着1カーゴ。ブルネイLNGが表立って販売に動くのは、3月6日締めの入札で5月1~10日着を20.00ドル前後で販売して以来だ。トレーダーやポートフォリオプレーヤー間では6月前半着の売買唱えが6月限の北東アジア着のスポット市況に対して5セントのディスカウント~1セントのプレミアムで交わされている。6月後半着は商談が同市況対比10セントのディスカウント~4セントのプレミアムで展開中。7月前半着は買唱えが7月限の北東アジア着のスポット市況に対して7セントのディスカウントで聞かれた。 賃金や労働条件の改善を求めて労働争議が起きている豪イクシスプロジェクト(年産890万トン)では、同プロジェクトにおける大多数の労働者が24日にストライキの実施に対して賛成票を投じた。5月7日から6日間はストライキを控え、労働者側とオペレーターのINPEXで協議が行われる予定だが、その後はストライキが実行に移される可能性がある。「ストライキ入りを避けるために、豪州政府が何かしらの形で介入するのではないかと推測しているが、実際にどうなるかはその時になってみないと分からない」(豪関係者)。一方、LNGの供給が世界的に引き締まっている現状は労働者側も理解しており、生産は続ける方向で話が進むとの見方も聞かれた。2023年8~10月にシェブロンが主体となって運営する豪ウィートストーンプロジェクト(年産890万トン)と豪ゴーゴンプロジェクト(同1,560万トン)で労働者ストライキが発生した際は、生産と出荷は継続された経緯がある。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 国営パキスタンLNG(PLL)は24日締めの入札で、4月27~30日ポートカシム基地(年間受入能力480万トン)着1カーゴを仏トタルエナジーズから18.40ドルで購入したようだ。同社は当初、この入札で4月27~30日、5月1~7日、5月8~14日着の計3カーゴを物色していたが、5月着の2カーゴは落札に至らなかった様子。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 アルゼンチン国営ENARSAが29日に締め切ったDESベースの買い付け入札には、3社から応札があったようだ。応札水準は現時点で明確ではないものの、英BP、欧ビトールおよび中国石油天然気(ペトロチャイナ)が入札に参加したと伝えられる。対象は5月20~21日、5月25~26日および5月31日にエスコバル基地(年間受入能力610万トン)に到着する計3カーゴ。
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