LPG=5月4~8日:プロパン需給緩和もブタンはタイト
CFR極東:
極東着市場は、日本着、中国着ともに原油相場の急落を背景に軟化した。プロパンの需給の緩さも相場の重石となっている。5月7日時点のJapan Indexはプロパンが820.50ドル、ブタンが998.50ドル、China Indexはプロパンが904.50ドル、ブタンが1004.50ドルといずれも4日30日時点と比べ78.00ドル安となった。複数のトレーダーや中国石化会社がプロパン単体の買い付けに動いたものの、需要は全体的に弱そうだ。中国の石化プラントの稼働率が低いままとなっており、これらの事業者は調達を焦っていない。一部の石化会社はフルカーゴの調達を控え、ハーフカーゴで需要を満たそうとしている。買い気の弱さから、徐々に売り手が手持ち玉を処分する展開となった。一方、インド向けに米国産プロパン/ブタン同率玉が流入する一方、極東向けにこれらを持ち込む売り手は少なく、ブタンの需給は逼迫したままだ。
FOB中東:
6月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの相場は6月CP対比125~135ドルのプレミアムと前週から大きな動きがみられなかった。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続くなか、商談の進展が見られなかった。既報どおり、イラクのState Organization for Marketing of Oil(SOMO)がCIFベースで5月1日以降着のLPG1万5,000トンの2カーゴを対象とした買い付け入札の応札を4月29日に締め切った。応札の有効期限は同日から20日先までとされていた。ペルシャ湾内にカーゴを積載可能な空き船が残っているが、攻撃を受ける恐れがあるため、荷役を躊躇する荷主もいそうだという。ただ、イランからの陸上輸送で供給も可能だとの指摘も聞かれた。米イラン戦争を巡っては、両国が戦闘終結に向けて交渉が続けられていた。
日本国内:
5月渡し商談では、元売り1社がスポット供給価格を提示したもよう。川崎出しのプロパンは158,000~159,000円、ブタンは210,000円で販売可能と伝えられている。ただ、同社は販売に慎重姿勢を示しており、まずは5月の計画スポット販売量の3分の1までを上記価格で販売するようだ。気温上昇が進行しプロパンの需給は緩むとの観測がある一方、ブタンの供給不安は根強い。一部元売りは前年同時期の実績までの販売にも応じない可能性があるようだ。元売り勢からの供給が限られているなか、卸業者間の商談はほとんど進展が見られなかった。



