電力=5月4~8日:電力スポットは続落、大型連休で買い気後退
|
5月4~8日受け渡しの電力スポット価格24時間の週間平均は、前週から東日本(50Hz)および西日本(60Hz)ともに続落した。大型連休に入り、需給の緩みから買い気が後退し、価格も一段安となった。7~8日受け渡しでは、企業活動が再開したところも多いため、価格も切り上がったが、「7~8日も稼働を停止している工場もあるため、本格的に需要が戻るのは来週11日だろう」(新電力の需給担当者)との声も聞かれた。 関西電力の美浜原発3号機(定格出力82万6,000kW、PWT型、福井県美浜町)が、8日朝に計画外停止した。8日4時8分ごろ、高圧車室上下部で温度差を測定している機器で警報が発信されたという。中央制御室における高圧タービン周辺で蒸気が漏洩していることが確認され、その後、同日4時24分ごろに原子炉を手動で停止した。今後、蒸気漏洩に関して原因を調査するとしている。 東西の主要エリアである東京と関西の電力スポットの24時間平均の値差を見ると、4日が6.63円、5日が1.54円、6日が6.16円、7日が3.25円、8日が5.59円の東高西低となった。
5月第2週の燃料相場は下記のとおり。 北東アジア市場のLNGスポットは、5月7日時点で期近の26年6月着品がmmBtuあたり16ドル台後半の水準となり、前週末時点(5月1日)から1ドル近い下落となった。米国とイランの停戦交渉が進展する見通しとなったことを受け、原油相場が急落し、LNG相場もつれ安となった。 豪ニューキャッスル積みの一般炭相場は、5月7日時点で26年5月積みがトンあたり132ドル台前半となり、前週末時点(5月1日)から3ドル近い下落となった。原油やガスの下落を映した。 原油相場は、5月8日10時時点でWTIの26年6月物がバレルあたり96ドル台前半、ブレントの26年7月物が101ドル台半ばの水準で推移している。前週末時点(5月1日)から、WTIが6ドル程度、ブレントが6.5ドル程度それぞれ安い。LNGでも触れたように、米国とイランの停戦交渉が進展する見通しとなり、ホルムズ海峡の解放に期待感が強まったため、相場は下押す動きとなった。
週を通じた実勢高値は、7日に東京で付けた35.83円となった。一方、実勢安値は0.01円となり、4日に西日本で、5日に全9エリアとシステムプライス(SP)で、6日に中部と北陸を除く7エリアとSPで、7~8日に中国、四国、九州でそれぞれ付けた。
エリア別の24時間の週間平均、約定量および売買入札量の週間平均は下記のとおり。大型連休入りで買い気が後退し、約定量も前週から減少した。
5月4~8日の9エリアの電力需要は、88億8,813万8,000kWhとなり、前週4月27日~5月1日の95億6,416万2,000kWhから7.1%減少した。曜日を合わせた前年の5月5~9日の需要実績は93億3,317万3,000kWhで、減少率は4.8%となった。
5月4~8日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
5月4~8の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
5月第3週の電力スポットは上値を試す展開となりそうだ。大型連休を終え、産業用需要が通常時に戻るなか、来週の気温動向として東北南部から九州にかけて連日25度以上の夏日が予想されており、冷房需要が徐々に意識される陽気となる見込み。天気は晴れる日が多いものの、雲もかかりやすい見通しのため、日中時間帯でも複数コマで0.01円が並ぶような展開にはならないとみられる。来週の価格動向について一部の市場関係者からは、「東京のベース価格は引き続き20円前後で推移するとみているが、気温次第では連休前に付けた50円などの高値を夕方時間帯で付ける局面もありそうだ。関西は15円前後とみているが、美浜原発3号機が停止したため、その動向次第ではさらに高くなる可能性もある」(新電力の市場取引担当者)との見方を示した。
|
||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||









