LPG=5月11~15日:中国石化会社のプロパン調達が不調
CFR極東:
極東着市場は、日本着、中国着ともに上昇した。ホルムズ海峡の開放の兆しがみられず、原油市況が上昇に転じたことが背景にある。パナマ経由の米国/極東フレートが大幅に上昇し、300ドルを超えたことも極東着相場の強材料となった。5月14日時点のJapan Indexはプロパンが940.50ドル、ブタンが1,040.50ドルといずれも7日時点から120.00ドル、China Indexはプロパンが994.50ドル、ブタンが1094.50ドルと同90.00ドル上昇した。中国着では、華誼新材料、天津渤海石化、巨正源、寧波金発新材料など複数の中国の石化会社が6月着プロパンを対象とした買い付け入札を実施した。しかしながら、売り物が少なく、落札に至らなかったもよう。水面下で交渉を進め、購入を決めた石化会社もあったようだ。
FOB中東:
5月積みでは、アブダビ産ガス1社の関連会社の中東トレーダー1社がオマーン出しプロパン/ブタン同率玉をFOBベースの5月CP対比200~250ドルのプレミアムで、インド輸入1社に販売したと伝えられた。このカーゴは当初、ルワイスで荷積みされホルムズ海峡を通過した後、オマーンで瀬取り(STS)を実施したとみられている。一方、6月積みではファームな商談は聞かれていない。サウジアラムコはターム顧客に対する6月CPの1回目の聞き取り調査を5月20日、2回目の聞き取り調査を5月22日にそれぞれ実施予定であり、5月25日に6月CPを発表するとみられている。しかし、アラムコはジュアイマの設備トラブルを受け、3~5月と同様に6月もターム玉の供給を行わないとの見方が寄せられた。
日本国内:
5月渡し商談では、プロパン相場が急落した。気温上昇から需要が減少し、オファーを切り下げて販売打診する売り手が浮上した。卸業者間の売唱えは150,000円台で聞かれ始めた。一方、ブタンは元売りからの供給が限られているなか、需給逼迫感が強いまま。ただ、先週後半からは月内の購入を終えた買い手も増えはじめ、買い気はやや後退気味だ。一方、需要家のなかには調達に困る向きも多く、300,000~320,000円前後で手当てせざるを得なかった買い手もいたようだ。5月は大型連休で稼働日が少ない一方、6月はいよいよ需要家の操業に支障が出る可能性があると一部の市場関係者は指摘する。



