電力=6月1~5日:電力スポットは東が前週並み、西は気温低下で軟化
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6月1~5日受け渡しの電力スポット価格24時間の週間平均は、前週から東日本(50Hz)が前週並みとなったが、西日本(60Hz)は反落した。台風6号が列島を襲い、とくに西日本は数日にわたって雨模様となり、気温も低下傾向となったため、冷房需要が低下し価格も下押した。東日本も台風の影響を受けたが、西日本に比べるとその影響は限定的だったため、価格への影響もほぼ見られなかった。なお、東西ともに雨模様の日が多くなり、気温上昇が抑えられたため、東日本でも50円超の高値は6月1日のみだった。
東西の主要エリアである東京と関西の電力スポットの24時間平均の値差を見ると、1日が5.48円、2日が0.84円、3日が6.59円、4日が2.20円、5日が2.84円の東高西低となった。
6月第1週の燃料相場は下記のとおり。 北東アジア市場のLNGスポットは、6月4日時点で期近の26年7月着品がmmBtuあたり18ドル台後半の水準となり、前週末時点(5月29日)から1.25ドル程度の上昇となった。米国とイスラエルの和平交渉がなかなかまとまらないなか、イスラエルによるレバノンの攻撃が続いたことを受け、イランが周辺国にミサイル攻撃を行うなど中東からの供給に一段と懸念が高まり、相場も底上げの動きとなった。このほか、足元の気温上昇を受け、北東アジア市場の需要家による買い気が散見されたことも、相場の強材料となった。日本の発電用LNG在庫は、5月31日時点で191万トンとなり、前年5月末時点の232万トン、過去5年平均の217万トンをいずれも下回った。 豪ニューキャッスル積みの一般炭相場は、6月4日時点で26年6月積みがトンあたり147ドル台半ばとなり、前週末時点(5月29日)から10ドル超の上昇となった。LNGや原油相場の上昇を映した。 原油相場は、6月5日8時時点でWTIの26年7月物がバレルあたり92ドル台後半、ブレントの26年8月物が95ドル台半ばの水準で推移している。前週末時点(5月29日)から、WTIが5ドル超、ブレントが4ドル超のそれぞれ上昇となった。LNGでも触れたように、米国とイランの動向が材料視され、底上げの動きが強まった。
週を通じた実勢高値は、1日に東京で付けた50.00円となった。一方、実勢安値は0.01円となり、1日は北海道と四国で、2日と3日は四国でそれぞれ付けた。
エリア別の24時間の週間平均、約定量および売買入札量の週間平均は下記のとおり。
6月1~5日の9エリアの電力需要は、107億4,406万2,000kWhとなり、前週5月25~29日の109億3,916万kWhから1.8%減少した。曜日を合わせた前年の6月2~6日の需要実績は104億8,892万5,000kWhで、増加率は2.4%となった。
6月1~5日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
6月1~5日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。世界の電力トレーダーが日本に集う「パワーウイーク」だったため、取引は総じて閑散となった。
6月第2週の電力スポットは、第1週を上回る価格水準となりそう。最高気温は、東北から九州にかけて25度超から30度程度と初夏の陽気が続くため、一定の冷房需要が見込まれる。天気は、週前半に雨模様だが、週後半には晴れ間が広がる予報となった、このため、太陽光発電は週後半に向けて増える見遠しとなり、日中価格は週後半に向けて上値が抑えられそうだ。ただ、晴れ間が広がることで日照に伴う気温上昇も顕著となり、太陽光発電が増えるなかでも価格の下げ余地は限られるとみられる。6月第2週の価格動向について一部の市場関係者は、「西日本から梅雨入りの地域も増え始めており、太陽光の減少と蒸し暑さが価格を押し上げる材料となりそう。東京のベース価格は引き続き20円超えが続くだろう。関西は20円を下回ると思うが、気象動向によって20円程度まで上昇することもあるとみている」(新電力の市場取引担当者)との見方を示した。
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