石油化学=6月8~12日:プロピレン相場が下落、供給の潤沢感が強まる
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週明けに比べ週後半は水準が小幅切り下がった。ただ、原料コストの指標となる原油やナフサと比べ、価格差は維持された状態が続いている。北半球は夏場のガソリン需要期を迎えていることが強材料に挙げられた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は軟調。東南アジア着では、7月品で900ドル台前半の成約が伝えられた。誘導品である塩化ビニル樹脂(PVC)の需要が低迷しているため、中国のPVC設備の稼働率が低下、これでエチレン需要が落ち込んでいる。韓国の石化メーカーはエチレンの採算悪化を受けてナフサクラッカーの稼働率を一段と引き下げたものの、アジア全体ではエチレンの余剰が吸収しきれない状況だ。
アジアのプロピレン市場は供給潤沢感から全面安となった。
北東アジア着の市場では、韓国、台湾、東南アジアからの売り物が見られるなか、供給に潤沢感がある。一方で需要家の買い気は弱いままとなっている。こうした状況下、相場の基調が弱い。台湾では、フォルモサ石油化学が7月積みの販売入札を実施。
東南アジア市場では、マレーシア、ベトナムの石化メーカーに販売余力がある。
北東アジア着のブタジエン相場は、買い気の弱さを受けて軟調に推移した。誘導品の減産もあり、ブタジエンの需要は後退しているもよう。先行き夏場に向けて、タイヤ向けの需要は低調に推移するとの見方もある。買い手と売り手のアイデアの差は大きく、取引に活発さは見られない。

以下のアイコンからサンプルレポートをご覧いただけます。



