LPG=6月8~12日:買い気後退で極東着が大幅安
CFR極東:
極東着市場は、日本着、中国着ともに急落した。6月11日時点のJapan Indexはプロパンが734.50ドル、ブタンが784.50ドルといずれも前週から95.75ドル安となった。China Indexはプロパンが817.50ドル、ブタンが867.50といずれも同95.75ドル下落した。原油相場の大幅安を映した。また、需給の緩みも顕著に表れた。日本や韓国向けのプロパン需要が減少したほか、中国プレーヤー勢の買い気も振るわない。インドや東南アジア向けの販売が低迷したことで浮いた米国積みブタン付きカーゴが極東着市場に流れ込み、相場を圧迫した。米国積みでは、運搬コストの上昇で7月積みカーゴのキャンセルが相次いだ。8月極東着の売り物の減少につながる可能性があるとの見方が浮上した。
FOB中東:
中東積みのプロパン/ブタン各2万2,000トンのスポット商談では相場が急落した。11日時点で6月積みが6月CP対比32~42ドルのディスカウント、7月積みが7月CP対比50~60ドルのプレミアムと、いずれも前週から大幅に下がった。背景には、オマーンのソハール沖での瀬取り(STS)による売り物が浮上したことがある。クウェート産ガス1社やアブダビ産ガス1社が6月積みを販売可能としており、7月CP対比100ドルのプレミアムでオファーが聞かれた。しかしながら、主な買い手となり得るインド勢は同水準の売り物に関心を示さなかった。このため、水面下では、アブダビ産ガス1社がインド輸入業者に対して7月CP対比60ドルのプレミアムまで値下げし、販売を打診したとの情報も聞かれた。
日本国内:
6月渡し商談ではプロパン、ブタンともに続落した。京浜のプロパンは125,500円前後、ブタンは155,500円前後まで相場が軟化した。プロパンは、7月以降の市況の下落を見越した元売り1社が6月中の在庫処分を積極的に進めた。これに刺激される格好で、別の一部元売りも売り込みを開始し、売り圧力が強まった。一方、不需要期であることに加え、先安観測が強いことから、買い気が乏しかった。このため需給の緩みが顕著に表れた。ブタンもこのところの相場の割高感から需要が低下しており、需給がやや緩んだ。国内製油所の稼働率が上がり、精製玉の供給が増えたことも相場の圧迫要因となった。もっとも、6月までは輸入玉を調達しづらい状況が続いたため、スポット販売に慎重な構えを示す元売りも散見された。このためブタンは元売り仕切り価格に対して割高に推移した。



