石油化学=7月13~17日:原料高で全製品上昇も需要低迷で価格転嫁に懸念も
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週前半に急伸した。原料コストの指標となる原油相場の上昇を受けた。ただ、週後半には上げ幅を圧縮する場面がみられた。原油相場の上昇が一服したほか、もうひとつの原料コスト指標であるナフサ相場が軟化したことが弱気材料となった。
【ガソリン基材】
中国積みのMTBE相場は前週から強含み。原油相場の上昇に押し上げられた。ただ、採算が悪化した状態は続いており、中国のMTBE設備の稼働率は低水準で推移している。一方、ウクライナによるドローン攻撃の影響でロシア国内の製油所の稼働が下がっており、先行き中国からガソリンやガソリン基材であるMTBEの輸入を活発化させる可能性を指摘する向きもいた。
【オレフィン】
北東アジア着、東南アジア着のエチレン相場は前週から上昇した。原料コストの指標となる原油やナフサの相場が一段高となったことを受けた。また、米国とイランの緊張が再度緊迫化する前までは、原油やナフサが下げ基調となっていたため、多くのエチレン需要家はエチレン相場を先安とみて買い控えに後退していた。このため、需要家の手持ち在庫の水準は高くないとみられ8月着品に対する需要は依然として残っているもよう。一方で売り物を抱えるトレーダーは限られ、需給には引き締まり感があるとの声も聞かれた。
アジアのプロピレン市場は原油市況高を背景に全面高となった。
北東アジア着市場では、原油市況が高騰しているなか、中国国内相場が上昇し、買い気が強まった。FOBベースでは、台湾フォルモサ石油化学と台湾中油が8月積みの販売入札を実施した。韓国積みでは、ハンファトタルエナジーズが8月積みの販売入札を実施した。
北東アジア着のブタジエン相場は急騰した。中東情勢の悪化により、原料コスト指標となる原油などの相場が上昇したことを受けた。週半ばには、中国の需要家がマレーシア品のブタジエンを買い付けたとの情報が浮上した。中国では、誘導品である合成ゴムの輸出向け販売が好調なため、ブタジエンに対する一定の需要があるようだ。

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