LPG=7月20~24日:フレート高騰と供給不安で極東着急伸
CFR極東:
極東着市場は、日本着、中国着とも前週から急伸した。7月23日時点のJapan Indexはプロパン、ブタンとも804.25ドルと前週から118.00ドル高、China Indexはプロパン、ブタンともに869.25ドルと118.00ドル高となった。ホルムズ海峡が再封鎖されるなか、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が23日に紅海でサウジアラビアの石油タンカー2隻を攻撃するなど中東情勢の緊張が一気に高まった。原油相場の急騰に加え、供給不安が再燃した。フレート相場が高騰したほか、パナマ運河の混雑で通航にも支障が出始めており、米国産カーゴの極東着市場への供給減少につながるとの懸念も浮上した。こうしたなか、クウェート石油公社(KPC)がアジア向けブタン付きのカーゴを対象に複数回、販売入札を実施した。8月前半着プロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンは8月CP対比200ドルのプレミアムを超えたとの情報が聞かれた。
FOB中東:
中東地域の地政学的な緊張が高まっており、ホルムズ海峡が閉鎖。さらに、紅海とアデン湾を結ぶバブエルマンデブ海峡の通峡にもリスクが伴うとの懸念から、紅海航路を経由する船舶の運航にも影響が及んでいる。サウジアラムコの関連会社の中東トレーダーはヤンブー積みカーゴをスエズ運河と喜望峰を経由する代替ルートで極東へと運ぶ予定。同社は近くヤンブーから2カーゴの荷積みを行う予定で、このうち1カーゴはプロパン/ブタン各2万2,000トンとみられている。このなか、中東産ガス社はペルシャ湾外からの供給を継続している。KPCは先週末、8月着で4カーゴ目となる到着ベースの販売入札を実施した。対象は8月1~20日千葉着プロパン/ブタン各2万2,000トン。
日本国内:
7月渡しの陸上京浜のプロパン商談は103,000~103,600円、ブタン123,300~123,500円と前週からもち合い。川崎出しではプロパンが依然として103,000円台で販売可能。追加オーダーを受けた卸業者がこれを調達し需要家に販売している。ブタンも猛暑でタクシー利用が増えていることから、オートガススタンド向けの引き合いが増えているようだ。これを受け、卸業者間では川崎出しブタン100トン以上か取引された。一方、元売り2社が8月渡しのスポット販売を開始。他の元売り1社は中東情勢の再緊迫化を受け、8月渡しのスポット販売を行うかどうか含め思案している最中だ。



