LPG=7月27~31日:ブタンの需給に引き締まり感
CFR極東:
極東着市場は、日本着、中国着とも前週から急落した。7月30日時点のJapan Indexはプロパンが737.75ドルと前週から66.50ドル安、ブタンが787.75ドルと同16.50ドル安、China Indexはプロパンが802.75ドルと66.50ドル安、ブタンが852.75ドルと同16.50ドル安となった。米イランの攻撃の応酬が一時的に停止したことで、原油相場の急落。これを受け、極東着相場にも下押し圧力がかかった。しかしながら、週明けには再び中東情勢が緊迫化し、原油市況が反発した。また、フレート相場の高騰に伴うパナマ運河の混雑により極東着市場の期近渡しのカーゴの供給減少観測が浮上。9月着カーゴを日本の元売り勢や中国の石化会社勢が調達に動いたこともあり、週末にかけて地合いが強まった。とりわけブタンの品薄感が強く、クウェート石油公社(KPC)やINPEXが実施したブタン付きカーゴの販売入札には多くの買い手が参加したもよう。
FOB中東:
中東積みの売り物は引き続き乏しい状況だ。米イランが互いに攻撃の応酬を再開し、イランを含む中東積みカーゴを積んだ船のホルムズ海峡の航行が困難となっている。また、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による一部のタンカーへの攻撃を受け、紅海とアデン湾をつなぐバブエルマンデブ海峡についても航行が難しくなっている。オマーンのソハールにおける瀬取り(STS)による中東積みカーゴの供給も減少傾向がみられる。こうしたなか、7月に6回の販売入札を実施したKPCが現地時間8月4日応札の締め切りでアジア着ベースのプロパン/ブタン各2万2,000トンを対象とした新たな販売入札を開示した。
日本国内:
8月渡し商談では、陸上京浜のプロパンが115,500~116,500円、ブタンが121,500~122,500円と前週からもち合った。複数の元売りが8月CP確定前のスポット価格を提示したが、8月CPの確定値に不透明感があったことや、中東情勢の再緊迫化などを受け、各元売りの販売姿勢に積極性はみられなかった。30日に8月CPが確定したが、市場の事前予想と大きな差はなかった。一方、27日に熊本で地震が発生した。九州全域の一次基地の出荷には影響はみられなかった。大手卸業者1社が運営する八代にある二次基地では、地震の影響で港湾での海上玉の荷揚げ作業に支障が出たため、向け先によっては陸上出荷が制限されたようだ。



