国内石油製品=10月5~9日:陸上ガソリン、天候回復から底上げに
長雨による実需鈍化で上値が重かった陸上ガソリン市場たが、ここにきて下げ止めから反転しつつあるようだ。全国的に天候の回復が支援材料となっている。千葉は前週比0.5円高の127.2円、阪神は同0.85円高の126.35円。シルバーウィークは天候不順から卸業者の売りが残ったものの、ここ最近は過度な弱気は伝わらない。
一方、市場関係者の関心は灯油に移行している。コープさっぽろと北海道生活協同組合連合会は9日、灯油価格の急騰に対する緊急声明として、国や北海道に支援を要請し、元売りに出荷制限見直しや助成金の交付を求めた。
今春の中東情勢緊張から海外市況が急伸し、春から夏にかけて輸入される灯油は大幅に減少している。特に輸入を得意とする商社の在庫積み上げが遅れているため、ENEOSは今冬の灯油供給に慎重な姿勢を特約店に通知している。
資源エネルギー庁が9月30日に発表した8月末時点の在庫統計によると、灯油は全国ベースで212万3,099klとなり、前年を16.7%下回った。足元在庫は石油連盟が3月から公表を見送っているため詳細は不明だ。水素化脱硫処理前の粗灯油在庫は10月3日現在、東日本が前年比31.8%減の26万3,978kl、西日本が同7.5%減の9万1,969kl。
製油所のトッパー稼働率を引き上げて石油製品の生産を増やす、あるいは割高の輸入玉を調達するなど、供給側の対応に注目が集まりそうだ。ただ、いずれの場合もこれまでの商流に変化が生じるため、ガソリンを含めて地合いの見直しが入る可能性もある。


