中国で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、3月以降、上海を中心に都市封鎖政策が実施されている。これにより、陸上の物流および誘導品設備の稼働に影響が出ている。これを受け、港に到着している船舶の荷卸しが遅れており、混雑する状況が続いている。市場関係者によると、4月中旬以降、上海港に到着する予定である約500隻の船舶が入港待ちという。今後、都市封鎖政策が解除されるとともに船のフレートが上昇するとの懸念の声が挙がっている。
一方、鉄鋼および非金属の需要後退が懸念されている。不動産に対する需要が弱く、建設資材の調達が減少するとみられるためだ。国内の需要減少に伴い中国からの輸出が増える傾向にある。
