8日 原油は続伸、米国の需給逼迫懸念と株高で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日と比べ77セント高の79.07ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同62セント高の82.57ドル/バレルと、いずれも続伸している。 アジア時間8日午前の原油相場は続伸。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「今の原油相場は2つの材料で上昇している」と指摘する。1つ目は、米エネルギー省が戦略備蓄(SPR)の放出を現時点で計画していないと7日に発表。これが需給逼迫への懸念を強め、買いが先行した。 2つ目は、7日に米議会上院で債務上限の2カ月延長を与野党が合意。この合意で米国がデフォルト(債務不履行)に陥ることは当面回避された。結果として株価の上昇を招き、株と同じリスク資産の原油も買われている。同氏は「今後需給が緩む可能性もあるが、今のところ先高観は強い」と付け加えた。 日経平均株価は前日比621円76銭高の2万8,299円銭97で推移している。ドル円相場は1ドル=111.85円と、前日の17時時点(111.30円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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