14日 原油は続伸 根強い需給逼迫感で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ10セント高の80.54ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同11セント高の83.29ドル/バレルと、いずれも続伸している。 米国時間内の原油相場は、先週から続いた価格高騰を受けて利益確定の売りが優勢となったため、相場は5日ぶりに反落した。ただ、石炭や天然ガスの価格高騰が止まらず、中国や欧州では代替燃料として原油を調達する動きから需給タイト感が残り、下げ幅は限定だった。14日のアジア時間内の原油相場は上昇に転じている。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「特段に理由は見当たらないが、需給逼迫感が根強いようだ」との見方を示した。もっとも、同氏によると、米国石油協会(API)が13日発表した在庫統計で事前予想に対して前週比521万バレル増加したことが米国時間内の原油上値を抑える要因となったという。 このほか、ロシア連邦の大統領であるプーチン大統領が、米国のニュース専門放送局の番組内のインタビューで今後、エネルギー需要が高まるにつれて、WTI原油相場が100ドルを超える可能性があると語ったという。「エネルギー需要が回復しており、原油相場は強基調で推移する可能性が高い」と付け加えた。
日経平均株価は前日比271円31銭安の2万8,411円59銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.50円と、前日の17時時点(113.57円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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