21日 原油は上振れ、米石油在庫減少でWTI上昇大きく
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ25セント高の83.67ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同6セント高の85.88ドル/バレルと、ともに上昇している。 米エネルギー情報局(EIA)が20日に発表した週間石油統計で、米原油在庫が市場の事前予想230万バレル増加に反して前週比43万バレル減少となったほか、ガソリン在庫は537万バレル、中間留分在庫も391万バレル減少と、ともに事前予想を大幅に上回る取り崩しとなったため、WTI相場の上昇幅は大きくなった。 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは、「米国では石油製品の需要が堅調なほか、欧州からの輸入が減って輸出が増え、さらに製油所の定修シーズンで供給薄となっていることが原油相場を押し上げている」と述べた。また、米ドルが対ユーロで下落し、ドル建て原油の購買力が強まっていることも、相場を下支えている。 日経平均株価は前日比110円78銭安の2万9,144円77銭で推移している。ドル円相場は1ドル=114.29円と、前日の17時時点(114.34円)と比べほぼ同水準。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):152.26 (↓0.59)
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