26日 原油は小幅下落、利益確定売りとイランの核合意協議で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ10セント安の83.66ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同2セント安の85.97ドル/バレルと、いずれも小幅下落している。 26日アジア時間の原油相場は小幅に下落している。25日の米国時間にWTIが一時85.41ドルまで上昇し、7年ぶりに85ドルを上回った。このため、利益確定の売りが台頭し、相場は下落している。これに加えて、イランの核合意正常化に向けた動きも相場を押し下げている。イランの交渉責任者は25日に、28日に欧州と核合意に向けた2回目の事前協議を行うことを公表した。これによりイラン制裁の解除が早まり、イラン産原油の供給再開で需給が緩和するとの見方が強まったことも弱材料視された。ただ、相場の下落は限定的。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「11月4日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の会合で増産決定は行われないとの見方が優勢となっており、相場の下げ幅は抑えられた」と指摘した。 日経平均株価は前日比492円20銭高の2万9,092円61銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.83円と、前日の17時時点(113.64円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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