11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ7セント高の82.00ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同6セント高の83.49ドル/バレルと、いずれも続伸ししているものの上げ幅は限定的だ。
9日アジア時間の原油相場は「強弱材料が交錯し、小幅な値動きで推移している」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構=JOGMECの野神隆之首席エコノミスト)。サウジアラビア国営サウジアラムコが5日にアジア向けのアラブ・ライト原油を値上げしたことを受け、同国は原油増産に消極的との見方が強まった。また米下院で約1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決したため、米国で経済活性化によるエネルギー需要の増加が期待されている。
一方で、米エネルギー情報局(EIA)が米時間9日に発表予定の週間在庫統計で、米原油在庫が事前予想よりも増加するとの見方が強まっている。さらに原油相場の高騰に対応するため、米時間9日正午にバイデン政権が戦略石油備蓄(SPR)の放出を発表するのではとの観測が広がっている。野神隆之首席エコノミストは「米国ではガソリン価格が3.50ドル/ガロンを上回り、2014年以来の高値を記録している。このためバイデン政権による何らかのアクションが期待されている」と伝えた。
日経平均株価は前日比35円72銭高の2万7,542円77銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.05円と、前日の17時時点(113.57円)と比べドル安・円高に推移している。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 151.51 (↑1.81)
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