12日 原油は反落、ドル高と米国エネルギー対策への不透明感で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ25セント安の81.34ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同24セント安の82.63ドル/バレルと、いずれも反落している。
12日アジア時間の原油相場は、「ドル高が重し」(マーケットエッジ=小菅努代表取締役)となり、下落しているようだ。ドルが対円で上昇しており、ドル建て取引の原油先物は割高感から売りが先行している。また、米国がエネルギー価格の抑制に動くとみられていることも、弱材料視されているようだ。戦略石油備蓄の放出が検討されているとの見方が聞かれるほか、バイデン米大統領が米国家経済会議(NEC)に対し、エネルギー価格抑制の方策を検討するよう指示をしたと伝えられた。このなか、「米国が講じる対策内容や規模が未だ不透明なため、足元では利益確定売りを優先する動き」と同氏は指摘した。
日経平均株価は前日比337円83銭高の2万9,615円69銭で推移している。ドル円相場は1ドル=114.26円と、前日の17時時点(114.08円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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