日揮HD=新潟でブルー水素・アンモニアの製造設備を受注
日揮ホールディングスは10日、INPEXが新潟県柏崎市で実施する「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」で使用する地上設備の建設工事を、グループ会社の日揮が受注したと発表した。納期は2025年8月になる。この実証試験では、INPEXが所有する同市東柏崎ガス田平井地区に新たに施設を建設し、同社が新潟県内で生産する天然ガスを原料に、年間700トンの水素を製造する。また、製造された水素の一部をアンモニア製造に、残りを水素発電に使用する予定だ。さらに、水素、アンモニア製造の際に発生するCO2を、ガス生産を終了した貯留層へ圧入(CCUS)する。 日揮は、このうちアンモニア製造設備以外の天然ガス前処理設備、水素製造設備、CO2分離回収・圧入設備、アンモニア貯蔵・出荷設備、発電設備、ユーティリティー設備、平井採収所エリアの坑井(観測井、生産井、CO2 圧入井)への接続設備の設計・調達・建設・試運転を担当する。CO2分離回収設備には、日揮グローバルとドイツの総合化学メーカーBASF社が保有する高圧再生型CO2回収技術を使用。水素製造設備には、エア・リキード社の水素製造技術を使用する。 |
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