|
イラン戦争で起きたエネルギー市場の変化のまとめ(2026年4月27日時点)
|
|
原油
|
・日本の製油会社、カザフスタン原油など代替購入進む
|
|
・中東産原油の供給途絶で国家備蓄原油の放出続く
|
|
・インドの製油会社、ロシア産原油を買い増し
|
|
・イラン産原油の供給が停止、米国の港湾封鎖で
|
|
・中国、独立系精製会社に稼働率の維持を要請
|
|
・アンゴラ産、ナイジェリア産相場が急落、需要減退で
|
|
・PVオイルがスポット販売見送り、国内供給優先で
|
|
国内石油製品
|
・ガソリンは供給が広く行き渡り始める
|
|
・白油3品は系列玉と非系列玉の価格差が大幅に縮小
|
|
・公営バス向け軽油入札、納期や数量を見直しながら随契相次ぐ
|
|
・A重油は目詰まり感が残る
|
|
・石油業界内からも行動制限の提言が出始める
|
|
・補助金再開で東商取先物市場は再び流動性が低下
|
|
・GW後の相場に関心集まる
|
|
海外石油製品
|
・北東アジアのガソリン供給に余剰感、印/欧の供給や製油所稼働回復で
|
|
・日本着ナフサ市況天井打つ、非中東玉の調達進み中韓でクラッカー稼働上昇
|
|
・ジェット燃料市況上昇で各国で減便多く、需要減が顕著に
|
|
・豪州、東南アジアの軽油引き合い弱まる、価格高騰で国内需要減
|
|
・欧米市況対比でアジア市況が高く、米国やインド積み中間品が多量に流入
|
|
・供給懸念からバンカー需要の弱さが響き、重油需給の緩和へ
|
|
|
|
石油化学
|
・日本、ナフサクラッカーの定修再開に大幅遅延みられず
|
|
・国産ナフサ4~6月期は10万~11万円台、先安感強まれば需要消失も
|
|
・国内ポリオレフィン、調達には値上げ受け入れ、価格転嫁が必須に
|
|
・韓国は石化生産安定へナフサや代替原料調達に補助金が支給
|
|
・原料の調達・購買力で各国に明暗、ベトナムは唯一の生産拠点停止
|
|
・中国は基礎石化品の輸出国として存在感高める、中東諸国に代替
|
|
・市場の焦点は供給不安から価格転嫁に移行、相場は高値圏でもみ合い
|
|
アンモニア
・水素
|
中東積みアンモニア、供給減でスエズ以東の価格が高騰
|
|
中国からのアンモニア輸出減、アジアの価格が上昇
|
|
5月のアンモニアタンパ価格、900ドル台のせ予想も
|
|
2025年度のFCV販売台数、前年度から2割減に
|
|
東京都、全国初の水素燃料電池搭載船をお披露目
|
|
岐阜大学が水素、アンモニアの実証拠点をセンター内に開設
|
|
|
|
木質ペレット
|
・ホルムズ封鎖で船舶燃料の供給不安高まるも解消へ
|
|
・アジア各国で燃料価格が高騰、原木価格を押し上げ
|
|
・原材料高に加え、製造、運搬コストも上昇
|
|
・日本の発電所はBAFの負担が一時急増
|
|
・日本の一部の発電所が期先カーゴの確保に動意
|
|
・日本の発電所のスポット調達意欲は依然として低調
|
|
・FOBベトナム市況の上昇は限定的
|
|
カーボン
クレジット
|
・化石燃料の調達確保が優先され、排出権取引は後回しに
|
|
・排出係数の上昇による炭素取引価格へのコスト反映は1年~1年半後か
|
|
・政府による需給ギャップ調整や割当補償が行われることへの期待が浮上
|
|
廃食油
|
・日本積み市況は相場変わらず、強弱材料で拮抗
|
|
・中国積み市況は、欧州向けにカーゴの物色が増加
|
|
・国内市況は供給量が減少、先高見通しが根強い
|
|
・国内再生油脂、中東情勢を受けて軽油や重油の代替需要が急増
|
|
・6月1日から食用油が値上げ、廃食油の供給減少要因にも
|
|
・米国環境保護庁のバイオ燃料混合義務、廃食油が争奪戦に
|
|
・再生油脂の国内価格、先高見通しが優勢
|
|
SAF・HVO
|
・ジェット燃料価格の高騰を受け、アジアでは複数に航空会社が減便。SAFの需要も頭打ちに
|
|
・欧州連合(EU)は、域内のSAFや合成燃料(e-SAF)の供給や使用に対する支援を実施する方針
|
|
・欧州でHVO市況が急伸、既存軽油の代替としてドイツやオランダで引き合い強く
|
|
・アジア市場ではSAF、HVOともに相場の変動はわずか
|
|
LNG
|
・和平交渉で北東アジア着相場は開戦直後より反落傾向
|
|
・北東アジア需要家は模様眺めの姿勢、商い低調
|
|
・南アジアと東南アジアは代替カーゴの調達に積極的
|
|
・カタールの新規プロジェクトは1年以上の遅延が濃厚
|
|
・カタールエナジーは米新規プロジェクトからの出荷を開始
|
|
・豪イクシスプロジェクトでの労働争議が供給減に拍車
|
|
・欧州のガス在庫充填には楽観論
|
|
LPG
|
・KPCが5月積み供給の不可抗力条項を発令
|
|
・サウジアラムコは4月に続き5月積みターム供給をキャンセル
|
|
・中東供給途絶でインド輸入業者は米ガルフ積み相次ぎ調達
|
|
・米エンタープライズが基地拡張でプロパン試験荷役開始
|
|
・米国産プロパンの余剰感で極東着は軟調
|
|
・一部元売りの民間備蓄義務が緩和へ
|
|
・日本国内卸市場も販売不振でプロパンの売りもの増加
|
|
バンカー
|
・中東向けの配船減の影響でバンカー需要は低迷
|
|
・日本では邦船社の外地補油切り替えが進み京浜、中京で余剰玉が発生
|
|
・韓国では需要の弱さを背景に価格競争が進み、相場が一段切り下がる
|
|
・中国は規制緩和の影響を受けイラン・ロシアから輸入増、玉繰りは潤沢
|
|
・シンガポールでは引き続き需要が低迷
|
|
・フジャイラの代替案としてダーバン、ポートルイスで需要増
|
|
電力
|
・東京スポットで高値60円台。60円の水準は昨年10月以来。
|
|
・太陽光増と燃料高の影響により、日中と夕方の価格差が拡大。
|
|
・燃料乱高下の影響で電力先物の取引が減少。
|
|
・海外勢に日本電力から撤退の動きも。先物乱高下などで。
|
|
・燃調費が6月分から上昇。7月からはさらに大幅高の見通し。
|
|
・LNG火力など出力低下の設備が増加。燃料費抑制の動きか。
|
|
尿素・
アドブルー
|
・ホルムズ海峡経由の尿素供給が消滅
|
|
・インド、オーストラリアなど尿素供給の中東依存が強い国で需給逼迫
|
|
・中国が自国の供給確保のための輸出制限を5月以降も継続
|
|
・アジア全域で供給不足感が深刻化
|
|
・日本の尿素輸入価格が急騰、供給不安が高まる
|
|
・アドブルーメーカー各社が相次いで値上げを通達
|
|
・アドブルーBIB、ナフサ不足でポリエチレン製内袋作れず品薄に
|
|
パーム椰子殻(PKS)
|
・燃料コストの上昇でサプライヤーの売り気は減退
|
|
・石炭価格高止まりで生産国の国内需要家もバイオ燃料に関心
|
|
・パーム油の国際市況堅調でインドネシアの輸出税も上昇
|
|
・タンジュンブトン港からの出荷再開、追加コスト重く
|
|
・マレーシア供給タイトでインドネシア積みとの価格差が縮小
|
|
・日本の発電事業者が年内分の確保を急ぐも期先分の調達不調
|
|
・船会社見積もり再開でフレート相場はやや軟化
|
|
バイオエタノール
|
・ブラジル産は3月半ば~4月初めにかけ在庫払底やホルムズ海峡封鎖によるフレートの不透明感でオファーが一時滞ったが、4月上旬から順次商談が再開。直近ではサトウキビの収穫再開で下げ基調に
|
|
・米国産も原油高に連動して一時上昇するも、4月下旬には上昇一服
|
|
・脱石油で、各国でエタノールの混合比率引き上げが進展。ブラジルは年前半にE32導入へ 、米国はE15の暫定解禁。ベトナムはE10導入を4月に前倒し。インドや東南アジアなど各国もエタノールの調達を拡大
|
|
・エタノールのフレート運賃は4月上旬に大幅に上昇。エタノールの引き合い増加で貨物需要が堅調。一方で、ホルムズ閉鎖でバンカー代高騰も影響
|
|
・肥料価格上昇でトウモロコシの作付け減少懸念
|
|
バイオディーゼル・FAME
|
・B5、B100市況に大きな変化は見られない
|
|
・一般軽油の供給体制が関心事、一部で目詰まり感も残る
|
|
・FAMEメーカーからメタノールの品薄懸念が寄せられる
|
|
・既存燃料の関心再確認で次世代燃料の関心がやや後退
|
|
・関連審議会でBDFの規格、税制面の改善など新年度に入り一歩前進
|
|
バイオバンカー
|
・重油より値上げ緩やか、一時的に価格逆転
|
|
・重油の代替調達検討も成約には至らず
|
|
・船主との調整が課題、価格逆転も4月には終息
|
|
・既存燃料の高騰で船社「1ドルでも安い燃料を」
|