中国最大のバンカー油供給港で、華東有数のコンテナ港でもある寧波舟山港がこのほど、新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウンを約10日ぶり解除した。トラックによる輸送や荷役が徐々に再開しているという。ただ、荷役遅れは最大2週間といわれる。トラック運転手数が完全に回復しておらず、荷役の遅れが解消するまで約1週間を要するとみられている。
断続的な悪天候も舟山での燃料油の供給遅れに拍車をかけている。市場関係者によると、あえて舟山でタッチパンカー手配を進める船会社は少ないという。需給の緩みを背景に、舟山のVLSFO価格はシンガポールと同水準で推移しているもよう。
