ヒューストン=ジシクロペンタジエン混入VLSFO、今春に供給
米国ヒューストン港で3~5月に供給されたVLSFOに、汚染物質であるジシクロペンタジエンが混入していたことがわかった。供給を受けた船舶のうち、11隻には依然としてこの物質が混入したVLSFOが燃料タンクに残存しているという。
既に混入したVLSFOの供給はされておらず、VLSFO価格も急騰していない。ただ、一部の買い手は供給者を指定するなど、慎重に調達を進めているという。
市場関係者によると、混入したVLSFOの使用した場合、補助エンジンの燃料ポンプや燃料インジェクターが故障し、最終的に全船の電源停止につながる恐れがあるという。
同港では2018年、クミルフェノール樹脂が混入したバンカー重油が流通。その後、シンガポールを含む世界各港に被害が広がる事案が発生していた。
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