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バイオ混合率最大30%のVLSFO価格の気配値は、ロッテルダム渡しで844.00~904.00ドル、バイオ混合率最大24%のVLSFO価格の気配値は、シンガポール渡しで831.00~891.00ドルといずれも上昇している。このところの原油価格の高騰に伴うVLSFO価格の上昇に加え、バイオ燃料価格も高値で推移していることを受けた。
欧州では冷却水不足に伴い、製油所稼働率が低下。ロシア産原油および石油製品の輸入も減少しており、石油製品の在庫が大幅に低下している。このなか、北米出しの石油製品の輸入を増やしたことで、総じて輸入コストが増加。石油製品価格が高止まりしている。特に軽油価格の高まりは著しく、ロッテルダムのLSMGO価格はシンガポールと比べ20ドル以上の高値で推移している。VLSFO価格との値差は30ドル程度縮小している。一般的には、両港間の値差は70ドル程度。リムバンカーオイルレポートによると、13日時点の硫黄分0.5%以下のVLSFO価格はロッテルダムで633.00~636.00ドル、シンガポールで658.00~661.00ドル。
認証済みのバイオ燃料価格が青天井だ。認証機関のほか、米農務省(USDA)が、使用済み食用油(UCO)の基材の品質不正を示唆する一幕があり、認証済みバイオ燃料(認証済みUCO)の供給の少なさを示した。市場関係者によると、欧州ではバイオ燃料の規制を強めていることもあり、UCOを原料とするFAME(脂肪酸メチルエステル《UCOME》を含む)価格が高騰。規制が穏やかなアジアとの値差が拡大しているとの指摘があった。
欧州で認証済みバイオ燃料の需要はさらに高まるもよう。欧州議会は9月12日、グリーンディールとREPowerEUの計画に基づき、再生可能エネルギーの導入を促進することを決めた。欧州議会と理事会の間ですでに合意している再生可能エネルギー指令(RED)を更新したことで、EUのエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合は2030年までに42.5%に引き上げられる。加盟国への努力目標は45%に設定した。
海事、航空、陸上を含む運輸部門では、再生可能エネルギーの導入を図り、より多くのバイオ燃料を使用する。また、水素などの非生物由来の再生可能燃料(RFNBO)の使用割当も実施し、2030年までに温室効果ガス排出量を14.5%削減する見通しを立てた。さらに、今回の議決では、持続可能とみなされないビジネスに対し補助金を出さないよう、バイオ燃料の利用に関する基準を厳格化するよう求めた。市場関係者は、「エネルギーの安定供給、地球環境保全、GHG削減という3点をバランスよく保ち、制度設計していくことが重要」との考えを示した。

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