ダウ=エチレン設備、ドイツは休廃止を検討、カナダ新規は延期に
化学世界大手のザ・ダウ・ケミカル(ダウ)が、ドイツのベーレンにあるエチレン設備(年産51万トン)について休廃止を検討していることがわかった。同社がこのほど発表した2025年1~3月期の決算資料で明らかになった。ポートフォリオ全体の競争力向上、収益拡大のため事業見直しを進めるなかで対策が必要な事業のひとつとして挙げられた。
加えて、同社がカナダのアルバータ州で計画している新規のエチレン設備(同180万トン)の建設についても延期すると明らかにした。エチレンを中心とした石油化学市場の採算性が低下していることを受けた。当初、2030年までの立ち上げを予定していた。これにより、同社の2025年の設備投資額は当初計画の35億ドルから25億ドルに減額されるとしている。
同社はオランダのテルヌーゼンに保有するエチレン設備(同68万トン)は修繕費用を軽減するため、定修予定をキャンセルした。第2四半期から市場環境が改善するまで停止するとの考えを明らかにしていた。
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