ダウ・ケミカル=ドイツのエチレン設備など廃棄、構造改革を推進
ダウ・ケミカルは7日、採算性を改善するため欧州において3つの石油化学生産設備を廃棄すると発表した。対象および停止時期は、ドイツ・ベーレンのエチレン設備(年産51万トン)、ドイツ・シュコパウの電解および塩化ビニル原料設備が2027年10~12月期、英国・バリーのシクロヘキサン設備が2026年半ばとしている。エネルギー消費量が多く、また市況での販売量が多い製品を生産する設備を廃棄することにより収益性の改善につなげたい考え。一連の施策により2029年までにEBITDA(利払い前、税引き前、減価償却前利益)の改善目標2億ドルを目指すほか、2027年末までに50%を達成する予定としている。
ダウ・ケミカルは1~3月期の決算資料において、ベーレンにあるエチレン設備が休廃止の検討の対象としていることを明らかにしていた。また、オランダのテルヌーゼンに保有するエチレン設備(年産68万トン)は修繕費用を軽減するため定修を実施しないまま、6月から計画停止している。
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