カナデビア系=ごみ焼却発電プラントのCO2回収施設受注、英国初
カナデビアの完全子会社で、ごみ焼却発電プラントやバイオガスプラント事業を手掛けるスイスのKanadevia Inova AGは9日、英Encyclis社から、英国初となるごみ焼却発電プラントからの二酸化炭素(CO2)を回収する、CC(Carbon Capture)設備を受注したと発表した。2029年完成予定。
Inovaが請け負うCC設備は、イングランド北西部チェシャー州で建設中のごみ焼却発電プラントに隣接して建設される。CO2の吸収剤として、有機化合物アミンを用いる「アミンスクラビング技術」によって、排ガスから年間約37万トンのCO2を回収する見込み。この取り組みは、英国北西部の低炭素エネルギー網構想「HyNet North West」の一環として位置づけられており、集められたCO2はリバプール湾域の枯渇ガス田へ永久貯留(CCS)される計画となる。カナデビアグループ、InovaはCC事業を国内外で今後も積極的に進めていく方針だ。
CC 施設を備えたごみ焼却発電プラントの完成イメージ
写真の出所:カナデビア 発表資料
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