積水化学など4社=ペロブスカイト太陽電池の改良工法を共同開発
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積水化学工業は20日、同社のグループ会社である積水ソーラーフィルム、NTTデータ、および金属加工の日軽エンジニアリングの計4社で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池をビルの外壁に設置するための改良工法開発を10月から開始したと発表した。2029年3月まで共同で設計、検証を実施し、都市部建物への導入を目指す。
フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟性が高く、建物の外壁や窓面への設置が可能なため、都心部での再生可能エネルギー地産地消が期待される。積水化学とNTTデータはNTT品川TWINS DATA棟外壁で2023年より行ってきた設置実証で得られた知見や課題をもとに、軽量性や製造方法の観点から、アルミを押し出し加工して成形した固定金物を採用する工法を開発していく。さらに、壁面の施工時に発生しやすいフィルム特有の「しわ・よれ」を容易に調整する工法も検討し、意匠性も確保する。
今後は、NTT品川TWINS DATA棟のビル外壁に改良工法を用いたペロブスカイト太陽電池を設置し、施工性や耐塩害性能などを検証。2026年度以降には日軽エンジニアリングが製造ラインの構築に着手し、NTTデータのデータセンターとオフィス16棟外壁への導入を図る。
検討中の工法を適用したフィルム型ペロブスカイト太陽電池
写真の出所:積水化学工業 発表資料
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