旭化成=川崎でクリーン水素製造向け水電解システムの生産能力を拡大
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旭化成は23日、神奈川県の川崎製造所において、クリーン水素製造に用いるアルカリ水電解システムと、塩素・苛性ソーダ製造に用いるイオン交換膜法食塩電解プロセスの双方に対応した、電解用枠と電解用膜を生産できる新工場の建設決定を発表した。
新工場は、電解用枠および電解用膜、それぞれで年間2ギガワット(GW)超の生産能力を備え、2028年度の稼働開始を予定。これにより、既存の食塩電解プロセス向け設備と合わせて、年間3GW超の生産能力の構築を目指す。設備投資額は約310億円で、このうち最大3分の1が経済産業省の「グリーントランスフォーメーション(GX)サプライチェーン構築支援事業」による補助金対象となる。旭化成は1975年から食塩電解事業を手掛け、膜、電解槽、電極などの技術基盤を活かし、今後立ち上がりが見込まれるクリーン水素市場での主要プレーヤーを目指す方針だ。
水素製造に用いるアルカリ水電解装置の全体像
図版の出所:旭化成 発表資料
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