鹿追町=帯広ガス、エア・ウォーターの3者でバイオメタンを都市ガス混入へ
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北海道鹿追町、帯広ガス、エア・ウォーターの3者は14日、鹿追町のバイオガスプラントで生成されるバイオガスを精製してバイオメタン(メタン)とし、都市ガスに混入して供給する「地産地消型サプライチェーン」の構築に向けた共同検討を始めると発表した。家畜ふん尿を原料とする国産バイオメタンを都市ガス導管に混入する取り組みは国内初としている。
十勝地域は畜産と酪農が盛んで、家畜ふん尿や食品残さなど未利用のバイオマス資源が豊富にある。鹿追町は生乳生産量が年約12万トンで、十勝地域でトップクラス。一方で、牧場と市街地が近接するため、家畜ふん尿の臭気が市街地におよぶ課題があった。これを解決するため、町ではバイオガスで先行するドイツなどを参考に、2004年からバイオガス事業に取り組んできた。2007年10月には「鹿追町環境保全センター 中鹿追バイオガスプラント」が完成。2016年には、2基目となる「瓜幕(うりまく)バイオガスプラント」を稼働させた。家畜排せつ物をメタン発酵させて発生したガスを発電や燃料に活用している。
エア・ウォーターはバイオガスからメタンを抽出する技術やガスエネルギー分野の知見を持つ。帯広ガスは地域向け供給事業者として、脱炭素に資する地域エネルギー確保を課題に掲げる。共同検討では、バイオガス発生量や未利用資源の把握、精製(バイオメタン化)技術の適用性評価、導管混入に伴うガス品質・圧力・安全性などの技術検証、CO2削減効果と環境価値の評価などを協議、調査する。2026年度内の利用開始を目標に検討を進め、事業として実現可能性が確認できた段階で、実証や設備導入など次の段階へ進む方針だ。
バイオメタンを都市ガスに混入して供給する 「地産地消型サプライチェーン」
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