アジア石油製品=3月22~26日:中国積み軽油が下落、売り圧力で
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ガソリン 北東アジアの92RONガソリンの市況は変わらないが、需給は緩んでいる。新型コロナウイルスの感染が続いている中、東南アジアの需要は盛り上がりを欠いている。現段階では、ベトナムのペトロリメックスが4月積みとして95RONガソリン3万トンの買付け入札を実施している程度。同入札の締切りは25日で、価格の有効期限は29日。一方、中国から輸出が増えている。国内の在庫が依然として高いため、中国の石油会社が4月積みの輸出を増やしているようだ。アジアの需給が緩んでいる中、ガソリンの精製マージンが悪化している。ドバイ原油に対するガソリンの精製マージンは6.50ドル近辺まで縮小している。
ナフサ アジアのスポット市場では、5月前半着ヘビーフルレンジナフサの成約水準が切り上がっている。アジアの市場関係者によると、「夏用ガソリンの需要が見え始めていることを背景に、ガソリン基材となるヘビーフルレンジナフサの相場が上昇しており、パラフィニックナフサとのグレード間格差が縮小している」という。また、マレーシアのロッテ・ケミカル・タイタンも、ナフサの調達に動いているようだ。 一方、北東アジアの石化市場では、エチレン価格が1,000ドル台まで下落している。中国の投機買いが高値警戒感から後退していることが一因とみられている。ただ、直近の原油安の影響で同地域のナフサ価格も500ドル台へと後退しており、両製品の格差は依然として500ドル台を維持している。ただ、「米国のエチレン設備も稼働再開し始めており、中国の買い気減退も伴って、今後エチレン価格は1,000ドルを割り込む可能性がある」と、北東アジアの石化メーカーはいう。しかし、その場合でも「ナフサクラッカーの稼働が好調なことやガソリン需要の伸長に支えられ、ナフサの日本着対比のプレミアムは小幅安程度にとどまるだろう」とみる向きもいる。
中間留分 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は小幅軟化。北東アジア域内の需要の乏しさが弱材料視されており、相場の上値は重い。GSカルテックスの定修も4月までに終わる見込みとあって、5月積み以降、売り物が増加するとの見方も出ている。また、中国積みが他油種同様に割安で出回っている状況で、市場関係者によると中国石油天然気(ペトロチャイナ)などがシンガポール市況比20セントのディスカウントで売り応じたとの情報もある。 一方、北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は中国積みが軟化。販売圧力が中国積みの相場を下押した。4月積みの商談は終盤を迎え、売り手には販売圧力が高まっている。23日の市場では、4月後半中国華北と華南積みとして0.001%S軽油MR船型がそれぞれ成約されたとの情報が寄せられた。価格は、前者がFOBベースでシンガポール市況(0.001%S)に対し1.10ドルのディスカウント、後者はFOBベースで同市況対比1.00ドルのディスカウントと伝えられた。
重油 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場はもち合い。韓国の現代オイルバンクは、シンガポールからVLSFOを一定量輸入することを決定した。韓国の市場関係者によると、「VLSFOの生産が不足しているため、輸入を決めた」という。既報のとおり、同社は輸入品を販売に振り向けるとみられる。一方、台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は引き続き、製油所の残油流動接触分解装置(RFCC)が4月初旬までの予定で定修入りしており、今のところ新たな4月品の売買入札については計画していないという。
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