LPG=5月17~21日: アジア全体でブタン需給が引き締まり
CFR極東:
Rim Asia Indexは20日時点でプロパンが540.50ドルと14日比3.75ドル安、ブタンが540.50ドルと同6.25ドル高。プロパン相場は週の後半、原油安に引き摺られた。6月後半着の供給が潤沢とはみられていないものの、スポット市場では6月後半~7月前半着プロパン単体の成約が相次いでいる。ブタン相場は米国産カーゴの流入減少観測を受けて上昇した。6月後半韓国着プロパン/ブタン各2万2,000トンが6月CP極東着市況対比10ドル前後のプレミアムで成約されたもよう。
FOB中東:
6月CPはプロパンが500~505ドル、ブタンが490~495ドルと予想されている。プロパン/ブタン同率玉の需要が強まっている。6月積みプロパン/ブタン同率玉の商談水準は6月CP対比5ドルのディスカウント~フラットで推移中。カタール産ガス1社は入札を通じて6月19~20日積みプロパン4万5,000トンを6月CP対比10~15ドルのディスカウントで販売したと伝えられた。この他、クウェート産ガス1社も入札を通じて6月21~22日積みプロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンを販売したもよう。
日本国内:
京浜の5月渡しはプロパンが64,500~65,300円と下落した。需給緩和を受けた。プロパンは手持ち玉を抱えるディーラー勢が、売唱えを引き下げて販売を急いだもよう。このなか、プロパンの成約は64,900円で聞かれた。一方、ブタンは61,600~62,300円と横ばい。タクシー用オートガス向けブタンの需要低迷が続くなか、積極的な買い手は見当たらない。