国内石油製品=5月15~19日:陸上ガソリン底上げ、製油所の定修本格化
元売り3社が第4週の系列仕切り価格を実質2.6円引き上げたため、卸業者の多くが販価を見直した。5月に入り、原油コストは4週で計8円引き下がったものの、政府補助金の支給により実質ベースは0.8円の上げに変っている。補助金で下げの激変も緩和された格好だ。
GW期間の小売ガソリン販売はやや期待外れとの声が多かったものの、中旬から製油所の定修が本格化。ENEOS仙台製油所と堺製油所、出光興産の千葉事業所、富士石油の袖ケ浦製油所、昭和四日市製油所が定修入り、ないしは近々に定修予定。また、装置トラブルでコスモ石油の千葉製油所第1トッパーが稼働停止、さらに工事延長で4月末に稼働再開予定だった東亜石油の京浜製油所は再開日が5月末、ないしは6月初旬にずれ込んでいる。コスモ石油の堺製油所でもコーカーが不調と伝えられており、東西でトッパーの停止や装置不調が多い。
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