アジア石油製品=5月6~10日: 中国第2回の輸出割当量を通達、石油製品は前年比55%増
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ガソリン 供給減の観測でノンオキシー市況は上昇、オキシー品は需要不振で上値重く 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は韓国積み91RONガソリンや台湾積み93RONガソリンといったノンオキシー品の市況が急上昇した。供給減の見通しが広がるなか、買い気が強まっている。北東アジアでは夏場の需要期を迎えているため、石油会社は今後、輸出を抑えそうだ。北東アジアでは4月下旬に、台湾中油(CPC)が入札を通じて6月上旬積みのノンオキシー品の95RONガソリンMR船型を販売した。価格はFOBベースで同市況対比8.50ドルのプレミアムという。この成約価格に基づいて、台湾積み93RONガソリンの成約が可能な水準はFOBベースで同市況対比4.50ドル近辺のプレミアムになりそうだとの指摘が聞かれる。 一方で、北東アジア積み92RONガソリン(MR船型)のオキシー品は需要が振るわず、相場は上伸力を欠いている。インドネシアやベトナムなどの東南アジアからスポットの買いが乏しい。ベトナムではズンクワット製油所(14万5,000バレル)が定修明けしたようで、同国の輸入量は今後、減少しそうだ。また、アジアから米西海岸向けのアービトラージは開いたままであるものの、メキシコなど域外向けの買いに対する期待は弱い。米国では製油所の定修明けに伴い在庫が積み上がり、市況も弱含んでいることから、メキシコ向けのカーゴを調達する買い手は米国品を優先しそうだ。
ナフサ 先物価格高止まり、市場は米ガソリン市況に注視 日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は前週から強含んでいる。韓国の石化2社は入札を通じて、6月後半着品をCFRベースで同市況に対し11.00ドル程度のプレミアムで購入した。一部の売り手が売り気を示し、先物価格と比べて割安な価格となったものの、値崩れを引き起こすには至っていない。市場関係者は「相場に影響を与えるサプライズは起きないと考えられる」とし、相場が大幅に下落する可能性は低いとの見方を示した。 重質ナフサでは、6月後半韓国着ヘビーフルレンジCグレードがCFRベースで同15.00~16.00ドルのプレミアムのレンジ内で売買された。目先の注目点として、米ガソリン市況の動きが挙げられた。
中間留分 精製マージン縮小で稼働率低下の動き 韓国積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は同水準を維持した。韓国においてMR船型で取引を行う複数市場関係者からは、6月前半積みの成約可能な水準はFOBベースでシンガポール市況対比1.00ドル程度のディスカウントと指摘された。シンガポールの在庫に潤沢感を感じる業者が多く、買い気は乏しいという。一方で台湾積みの相場は上昇。台湾積みはフレートなど観点から、他地域よりも高値で成約されている。 ユーグレナと日本空港ビルデングは8日、羽田空港で供給する持続可能な航空燃料(SAF)のサプライチェーン構築に向け事業検討を実施する方向で合意したことを発表した。年間5万klのSAF供給の体制構築を目指すという。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は小幅高となった。台湾出し6月積み品に対して買い気が見られた。台湾中油が6日締めの販売入札を通し、6月1~22日積み45万バレルをFOBベースでシンガポール市況対比80セント程度のディスカウントで販売した。フレートを鑑みるとLR1船型とMR船型とでは成約水準に40セント程度の値差が開いている。 韓国では製油所の稼働率を引き下げる業者が確認された。GSカルテックスは中間品のクラックマージン縮小を背景に稼働率を日量3万バレル程度引き下げており、スポット市場での販売量に影響が出る可能性がある。SKエナジーは一部装置が定期修理に入るため、稼働率を引き下げたようだ。
重油 欧州からHSFO流入の可能性浮上 韓国積み3.5%S重油(MR船型、380cst)の市況連動相場はもち合った。一部の市場関係者は、先行きの市況が弱含みに転じるとの見方を示している。欧州で高硫黄重油(HSFO)の市況が低迷しており、石油メジャーなどがアジア向けとしてスエズマックス型をチャーター済みとの情報が伝えられた。アジアではこのところ、中東や北東アジアからの出物が減り、シンガポール在庫が減少。相場が強基調に推移しているものの、「欧州から持ち込まれる数量が増加した場合、足元の引き締まり感が解消される」(市場関係者)との指摘もあった。
マーケットニュース 中国政府は7日までに、国営石油会社に対して2024年第2回の石油製品の輸出割当量を通達した。市場関係者によると、総量が1,400万トンで前年の第2回の900万トンを55.6%上回った。内訳は一般貿易が1,220万トン、加工貿易が180万トン。 低硫黄重油(LSFO)は400万トンが通達され、前年の300万トンを33.3%上回った。 今年第1回の割当量では、石油製品1,900万トン、重油800万トンをそれぞれ通達していた。
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