アジア石油製品=10月14~18日:ジェット燃料市況上昇、灯油需要期控え
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ガソリン 強材料散見、基調は強く 北東アジア積み92RONガソリン(MR船型)の市況連動相場は横ばい。市場では強材料が散見され、相場の基調は強そうだ。中国からの輸出減を背景に、域内では供給の引き締まり感が強まっている。そのうえ、フレートの下落もFOBベースの相場に支え材料視されている。韓国とシンガポール間でMR船型の運賃はバレル当たり1.65ドル近辺で推移している。台湾では石油2社とも製油所の稼働が不安定なことから、輸出計画を決めにくいようだ。 そのなか、北東アジアの石油会社が11月積みのスポット販売を本格化している。日本では、ENEOSが11月に鹿島と水島積みとしてMR船型の販売を進めている。中国では、中国海洋石油(CNOOC)が恵州煉化出しの92RONガソリンMR船型の販売に乗り出している。
ナフサ ヘビーの相場は強さ欠く、米アーブ潤沢 主な商いが12月前半着品へ移行した。オープンスペック・ナフサの商いは閑散とした。日本のナフサクラッカーの稼働率は上がっていない。川下の製品の需要が伸びておらず、1~2社を除いて稼働率は90%を下回っているようだ。引き続き、オレフィンなどを極力輸出しないように、生産調整を続けると見込まれる。北東アジアのエチレンメーカーからは、エチレンの需要が弱いこともあり、需給緩和を嫌気してエチレンのスポット販売を控えたいとの声が上がった。 装置関連で、台湾中油(CPC)は第3ナフサクラッカー(エチレン年産72万トン)の稼働を再開した。同クラッカーは台風による停電で川下のメーカーの装置が停止したことを受け、4日に稼働を止めた。 ヘビー・ナフサの相場は上値の重たい展開。ガソリンの不需要期とあり、相場は上伸力を欠いている。アメリカからのアーブ玉が潤沢と指摘された。
中間留分 インドネシアが高硫黄軽油の調達を継続 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は軒並み切り上がった。冬季の灯油需要期入りを目前に控え、需給は強含んでいる。また、欧州や米西海岸向けのアービトラージもやや拡大傾向にあることも強材料として寄与した。 韓国積み灯油(SR船型)の市況連動相場も上昇。北日本では灯油の需要期がスタートしており、日本からの買い気が強まっている。 北東アジア積み0.05%S軽油の市況連動相場は強含んでいる。インドネシアからの買い気が強い。インドネシアの製油所で脱硫装置の不調が続いており、輸入を継続している。加えて、台湾からの輸出が少なく、需給に引き締まり感がある。フレートの下落も上げ要因の一つとなっている。
重油 シンガポール市場でLSFO市況強含み 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場はもち合った。スポット市場で韓国積み品の新たなスポットの売買は聞かれなかった。 一方、シンガポール市場では低硫黄重油の市況が強含んでいるようだ。市場関係者によると、「一部プレーヤーが活発に調達を進めている」という。今後の転売などを見越した動きとの指摘が聞かれたものの、詳細は明らかではない。シンガポールを含むアジア市場では、需要が伸び悩む一方、中東などからの流入が続いており、需給自体は引き続き緩んでいる。 日本積み3.5%S重油(MR船型、380cst)の市況連動相場は急伸。需給引き締まりを受けた。北東アジアでスポット玉が限られるなか、バンカー用として高硫黄重油を調達する動きが出ている。市場関係者によると、コスモ石油が販売した11月上旬積みで4万5,000トンの380cst重油は、FOBベースでそう市況に対しプレミアム圏での販売だったもようだ。10ドル近いプレミアムとの観測も聞かれたが詳細は不明。やや期近で割高になったとの指摘もある。同社は製油所トラブルで余剰となった玉の販売に動いていた。また、このところのフレート安がFOBベースの市況を押し上げたとの見方も伝えられた。
フレート MR船型クリーン船のフレートは小幅下落。需給の緩みを受けた。中国勢による大型連休前後の配船確保の動きが落ち着いた。また、中東におけるLR船型のフレート市況に一服感があり、MR船型からLR船にシフトする動きがあることも弱材料となった。 MR船型ダーティ船のフレートは前日から下落。重油のスポット取引は数量が限られており、このところ傭船需要が後退基調にある。
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