石油化学=12月23~27日:ブタジエン上昇一服、需要家に高値警戒感
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも小幅な動きとなった。クリスマス休暇に伴い多くの取引参加者が市場を離れたことが影響した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場に変動はみられず。2025年の長期契約交渉が続くなか、スポット商談は低調となった。ただ、1月着の商談ではわずかにスポット取引があったと伝えられた。北東アジア着のスポット市況に対するプレミアムは、中国沿海部のうちフレートが安価な地域向けで1桁台だったという。
アジアのプロピレン市場は静かな商況となった。
北東アジア市場では1月のスポット供給にタイト感があるなか、売り手は販売を急いでいない。一方、需要家の買い気も強くない。
韓国積みでは、複数のプロピレン設備が稼働停止となっており、供給に引き締まり感が強い。こうした状況下、このところ韓国向けの成約が旺盛と聞かれる。
北東アジアのブタジエン市場は、取引が低調となった。年末が近づき休日ムードが強まっているほか、これまでの相場上昇を受けて需要家は様子見に退いているもよう。中国国内ではこのほど新規のブタジエン設備が稼働を開始したが、誘導品である合成ゴムの設備も立ち上がったため、スポットの売り物は限られているようだ。
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