アジア石油製品=10月27~31日:ナフサは上昇、供給不安の高まり受け
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ガソリン 11月積みの強さ継続 ガソリン市場では北東アジア積み92RONガソリン(MR船型)の市況連動相場が上昇。主要な輸出元の中国勢が11月積みカーゴの販売に慎重なうえ、東南アジアの製油所不調も続き、基調は強い。 中国中化(Sinochem)は11月10~12日積み92RONガソリンのMR船型をFOBベースで同市況に対し、1.75ドルのプレミアムで販売した。このカーゴは大連西太平洋石油化工(ウェペック)の製油所出し。 マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)は残渣油流動接触分解装置(RFCC)2基の稼働の再開できずにいる。市場関係者によると、早ければ11月下旬から12月に立ち上げ作業を開始できる可能性があるという。
ナフサ 上昇、供給不安の高まり受け 12月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は切り上がった。供給不安が一時的に強まった。クウェートのアルズール製油所(日量61万5,000バレル)のトラブルにより、ナフサの供給が遅れそうだ。また、ロシアのエネルギー関連企業への追加制裁により、ロシア産ナフサの数量が一段絞られるとの懸念も残る。 スポット市場では、韓国のLG化学が入札を通じて12月1~10日、同10~20日ヨウスおよびデサン着として、オープンスペック2万5,000トンの買い入札を実施。1~10日着については、ヨウスがCFRベースで6.50ドルのプレミアム、デサン着が同8.00ドルのプレミアムで成約したと聞かれた。ベンチマークは11月前半市況。12月前半日本着の成約可能な水準は45日前で5ドル台のプレミアム、30日前で8ドル前後のプレミアムと伝えられた。 日本の三菱ケミカルも同日、12月後半着オープンスペック2万5,000トンをCFRベースで同11月前半市況比7.50ドルのプレミアムで購入した。 設備関連ではマレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)がナフサクラッカー(エチレン年産120万トン)を11月初めに10日間程度停止するとの情報が市場関係者から寄せられた。ブタジエン設備もナフサクラッカーに合わせて停止するようだ。
中間留分 ジェット相場は上伸、旺盛な買い受け 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は切り上がった。供給が限られるなか日本向けなどに買い気が高まっており、相場は押し上げられた。韓国では11月下旬~12月上旬積みのMR船型1カーゴが、FOBベースでシンガポール市況対比1.00ドル台前半で成約された。日本の石油1社が調達した。同社は冬季中、灯油の代替としてジェット燃料を買い付ける傾向にある。日本国内では灯油需要が活発化しており、海外積み品への引き合いが強まっている。また、米西海岸向けのアービトラージも開いており、同地域向けの引き合いも堅調だ。韓国石油1社は先週までに11月中旬積みの高引火点品MR船型1カーゴを販売した。 北東アジア積み0.05%S軽油(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。シンガポール先物市場では期先にかけて鋭いバックワーデーションが形成されており、先安が意識されている。また、韓国からの0.05%S軽油の売り込みが強まっていることも、相場の下げ要因となった。
重油 需給が緩み、市況は下落 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は下落した。供給潤沢感が相場を下押した。既報のとおり、シンガポール市場では在庫が高止まりしている。韓国では一部の石油会社に11月積みの販売余力があるものの、市況低迷を嫌気し、スポット販売を抑えている。このところ韓国ではバンカー需要が良好なこともあり、バンカー市場向けを優先したいと意向もありそうだ。 中東ではクウェートのアルズール(日量61万5,000バレル)製油所で低硫黄重油の生産装置で火災が発生。複数の低硫黄重油の生産装置に加え、常圧蒸留装置(トッパー、日量20万5,000バレル)などが稼働を停止しているようだ。これらの装置は11月上旬の再稼働を目指している。この同影響で、10月に輸出予定だった低硫黄重油の1カーゴを取り消したとの情報も寄せられた。
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