アジア石油製品=11月17~21日:プルタミナ、12月中旬にRFCC試運転開始
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ガソリン 下落、期先安と供給回復の見方から 台湾積み93RONガソリン(MR船型)や日本積み92RONガソリン(同)の市況が圧迫された。シンガポール先物市場の深い期先安と供給量の回復観測を背景に、相場に押し下げ圧力がかかっている。スポット市場では12月末日本積み92RONガソリン(MR船型)がFOBベースでシンガポールの92RON市況に対し、1ドル台前半のプレミアムで成約したとの情報が寄せられた。 東南アジアでは、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)は12月上旬にも残渣油流動接触分解装置(RFCC)の立ち上げ作業を開始する可能性があるとの情報が寄せられた。 インドネシア国営プルタミナはバリクパパン製油所(日量36万バレル)で新たに建設したRFCC(同9万バレル)の試験運転を12月中旬にも開始する見通しと伝わった。稼働率は50%程度の見込みだ。
ナフサ 日本着相場弱含み、稼働引き下げとLPG使用受け 1月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は弱含み。需要の弱さを背景にスポット市場で供給余剰感が漂っている。採算性の悪化により、韓国を中心にナフサクラッカーの稼働率を引き下げる石化メーカーがみられる。また、芳香族市況安を嫌気してLPGを原料として使用する向きも見られ、ナフサの需要が下押しされている。 日本の三菱ケミカルは17日、入札を通じて、1月前半着オープンスペック2万5,000トンをCFRベースで同11月後半市況に対し、5ドル以下のプレミアムで購入した。 中東積みの商談では、カタールエナジー(QE)が今週、トレーダーや需要家との間で2026年1~3月渡しのターム契約交渉を結んだ。25年10~12月期と比べて、10ドルほどプレミアムが底上げされたようだ。
中間留分 いずれも下落、先物相場の期先安を意識 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は下落。先物市場で月間価格差の期先安を嫌気し、12月後半積みカーゴに対するトレーダーの買い気が減退している。韓国のS-オイルが18日締めの入札を通して12月27~31日積みのMR船型1カーゴをFOBベースでシンガポール市況対比1.00ドル超のプレミアムで販売した。米国方面に充てられる見込み。同社は当初、灯油のターム供給などに注力する見通しだったが、ジェット燃料の好調な輸出採算などを好感し、販売に動いたもよう。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場も下押しされた。ジェット燃料と同様に、シンガポール先物市場における先安観が意識された。 中東積み0.001%S軽油(LR船型)の市況連動相場は横ばい。中間留分の輸出量は限られている。サウジアラビアのジュベイルでは、サウジアラムコのサスレフ製油所(日量30万5,000バレル)が12月14日まで、サウジアラムコ・トータル・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(SATOPR)の製油所(同46万5,000バレル)では12月2日まで、それぞれ修繕作業が続く予定。このため両製油所からの供給も限定的となっている。 一方、中東品の主な販売先である欧州では週末にかけて、先物相場が大きく切り下がった。ウクライナのゼレンスキー大統領が20日、米国とともにロシアとの和平実現に向けた取り組みを進めていくと表明。仮に和平交渉が実現すればロシア積み品への経済制裁が緩和され、輸出量が増加、世界的な供給不安が解消に向かう可能性があることが材料視されたようだ。
重油 東南アジアから売り散見も買い気は弱く 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は横ばい。足元はアジア域内における低硫黄重油の買い気が乏しい。製油所の不調や二次装置補修工事から東南アジア積みとして売りが散見される。しかし、市場関係者からは「購入しても、売り先が乏しい」との声も出ており調達意欲に欠ける状況だ。中国向けの引き合いも限定的という。 マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)積みとして11月末積みの低硫黄重油の販売が浮上する可能性がある。同製油所はRFCCの立ち上げ作業を12月に後ろ倒しにする公算が大きい。
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