アジア石油製品=1月5~9日: ガソリン市況下落、製油所高稼働で販売増
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ガソリン フォルモサ石油化学、2月中旬積みで計50万バレル販売 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は台湾積み93RONや日本積み92RONが下落した。供給増加を背景に基調は弱い。域内の製油所稼働は高水準を維持しているほか、足元で目立った装置トラブルも見られない。また、MR船型のフレートが反発する気配が見られ始めた。 台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は7日締めで、2月中旬積みとして92RONガソリン25万バレル2カーゴを対象とする販売入札を実施。これらのカーゴは相積みとして、FOBベースで同市況に対し、1.00ドルを上回るプレミアムで成約した。 中国勢は1月積みの販売を継続している。中国中化(Sinochem)は6日締めの入札を通じて、1月21~23日積み92RONガソリンMR船型をFOBベースで同市況に対し、50セントのディスカウントで販売した。このカーゴは大連西太平洋石油化工(ウェペック)の製油所出し。中国の1月の輸出量は2025年1月と同程度の50万トン前後と見込まれる。このほか、日本のENEOSも1月末~2月初頭積みカーゴの販売に動いた。
ナフサ 日本着市況強含み、中国の輸入意欲増の観測 2月後半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は強含み。中国勢の輸入意欲が強まるとの見方が材料視された。市場関係者によると、中国政府が国内で販売される石油化学原料用のナフサに課税することを検討しているとの情報があり、実現すれば輸入玉への買い気が高まることが考えられる。 中国海洋石油(CNOOC)は2月後半着ライト・ナフサを20万トン購入した。成約価格はCFRベースで1月後半日本市況に対し、3.00~4.00ドルのプレミアム。一部のカーゴは1.00~2.00ドルのプレミアムだったとの情報も寄せられた。市場関係者によると、通常、CNOOCの半月あたりの輸入の需要量は7万5,000~8万トンという。 一方で、中東積みナフサ(LR船型)の市況連動相場は切り下がった。定期修理シーズンが一段落し供給が増加していることを映した。カタールエナジー(QE)は6日締めの入札を通じて、1月28~29日積みフルレンジ5万トンをFOBラス・ラファンベースで同市況に対し17.00ドルのプレミアムで販売した。
中間留分 中東積み軽油市況軟化、定修明けや欧州の需要不振で 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は横ばい。中国の栄盛石化や韓国勢からの2月積みの販売は表面化せず。日本勢では出光興産やコスモ石油が2月品についても一定量の輸入を続ける方針だ。コスモ石油は少なくとも2月積みとしてMR船型1カーゴを購入する予定だ。 北東アジアから米西海岸向けのアービトラージは引き続き開いている。これを受けて、トレーダーの中には韓国出し1月積みの高引火点品を米方面に転売する動きが出ているという。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は上昇。シンガポール先物市場が期先安に推移するなか、1月下旬積みの取引では市況が下落していたが、商いの中心が2月前半積みの取引に移行したことで取引水準が上振れた。韓国の石油会社1社は7日、2月上旬積みの30万バレルをFOBベースでシンガポール市況対比75セントのディスカウントで販売した。 中東積み0.001%S軽油(LR船型)の市況連動相場は弱含んでいる。クウェート石油(KPC)はアルズール製油所(日量61万5,000バレル)出しとして1月積み品の輸出を開始した。同製油所で3日までに、日量20万5,000バレルの常圧蒸留装置(トッパー)と同5万5,000バレルの常圧残油脱硫装置(ARDS)の稼働がほぼ再開したようだ。中東の他製油所も12月上旬までに定期修理が完了しており、中東積みの供給が増加傾向にある。一方、欧州市況は上伸力を欠いており、中東品への引き合いは弱い。また、インド積みの輸出量も高水準となっており、中東地域の需給が緩んでいる状況だ。
重油 低硫黄品、供給潤沢感払拭されず 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は変わらず。北東アジアでは売りが見られず、スポット取引は閑散としている。韓国ではこのところバンカー需要が幾分増えているようで、石油会社はカーゴの販売を急いでいないようだ。日本では、ENEOSの根岸製油所(日量15万3,000バレル)で流動接触分解装置(FCC)のトラブルが発生したものの、同社は10日ごろまでに再稼働する予定だ。 台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は6日、入札を通じて2月5~7日積みの1.5%S重油(MCB)4万トンを販売した。価格はFOBベースで同市況対比60~65ドルのディスカウントという。欧州地域からアジアに重油カーゴが流れ込んでいるため、シンガポール市場では依然として低硫黄重油の在庫が高止まりしており、供給潤沢感が続いている。
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