アジア石油製品=1月26~30日:ガソリンは下落、域内外の供給過剰受け
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ガソリン 下落、域内外の供給過剰受け 北東アジア積みオキシーガソリン(MR船型)の市況連動相場は下落した。需要国のインドネシアの買い気が1月に入ってから後退している。一方で、北東アジアや東南アジアで装置の不調は聞かれず、需給が緩い。足元では、インドや中東からシンガポールへカーゴが流れてきており、シンガポールの在庫が多い状態という。市場関係者は「欧州のガソリン市況が弱いため、インドや中東のカーゴは行き場が見当たらない」とし、基調の弱さは続くとの見方を示した。 ノンオキシー品の市況も弱含み。韓国や日本からの供給が多く、需給は緩和している。加えて、クリーン船のフレートも上昇しており、FOBベースの取引価格に下げ圧力を加えている。
ナフサ ヘビー・ナフサの需給緩和感は後退、米国玉減で 日本着ヘビー・ナフサの市況連動相場は切り上がった。米国からアジアへの供給が減少し、これまでの需給緩和感が後退している。中国ではパラキシレン(PX)やベンゼンなどとナフサの価格差が広がったため、接触分解装置(リフォーマー)の稼働を引き上げる動きが見られると伝えられた。PX市況は堅調な誘導品のPTA市況が強材料視されていた。 一方、オープンスペック・ナフサの市況連動相場は横ばい。ただ、ナフサと芳香族の価格差拡大が好感されている。韓国では、ハンファトタルエナジーズ(HTC)が2月のナフサクラッカーの稼働率を当初の予定よりも6ポイント高い100%で運転することを検討している様子。市場関係者は「スチレンモノマー(SM)市況が良いため、増産しようとしているのではないか」との見方を示した。
中間留分 コスモ石油が韓国出し2月中旬積みジェット燃料を購入 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は下落した。中国勢による2月積み品の販売が旺盛だ。一方、韓国のGSカルテックスは期近2月11~15日積みのMR船型1カーゴを販売した。このカーゴは日本のコスモ石油がFOBベースでシンガポール市況対比50セント程度のプレミアムで購入。同社は当初、2月前半積みとしてMR船型で1カーゴのみの購入を計画していたが、急遽追加調達の必要が生じた。同社の堺製油所(日量10万バレル)では1月下旬ごろから熱分解装置(コーカー)の不調が発生していた。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は変わらず。中国からの販売が継続している。中国中化(Sinochem)は入札を通し、泉州港積みとして期近2月11~15日積みの0.001%S軽油を販売した。同社は25日に泉州製油所(日量30万バレル)の立ち上げ作業を実施、その後は順調に稼働率が切り上がっている。同製油所では11月25日より大規模な補修工事が行われており、この工事の前には火災も発生していた。一方、既報のとおり、中国石油天然気(ペトロチャイナ)は2月積みとしての軽油輸出を予定しておらず、売り気は見られなかった。
重油 国際情勢不安、高硫黄重油の供給減懸念が拡大 韓国積み3.5%S重油(MR船型、380cst)の市況連動相場は切り上がった。域外品の供給が減少するとの見通しから、シンガポール市況が上昇。韓国市況も連れ高となった。このところ国際情勢が不安定となり、シンガポール市場では域外品の供給が減少する見通し。このためトレーダー筋は買い気を強めている。イラン情勢の悪化に加え、ベネズエラ情勢、ロシアとウクライナの和平協議の難航などが続いていた。
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