アジア石油製品=2月9~13日: ジェット燃料、北東アジアで3月積み玉販売の動き
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ガソリン 東南アジアで買い入札続く 東南アジアで買い付けの動きが続いた。フィリピンのユニオイルが、3月前半着の88RONガソリンのMR船型を対象とする買い入札を実施した。結果は不明。市場関係者は「ユニオイルは毎月買い入札を開いている」とし、需要が増えたわけでないとの見方を示した。 オキシー品の商いでは、ベトナムのペトロリメックスも2月下旬、3月上旬および3月中旬積みとして、95RONガソリン各4万立方メートルの買い入札を実施した。 インドネシア国営プルタミナは、3月着として90RONガソリンの買い入札を開示した。数量は計90万バレル。同社はそれ以前にも3月着で90RONガソリン計100万バレルの調達に出ていた。市場関係者は「入札の内容がほとんど同じで、前回の入札で十分な数量を確保できなかった可能性がある。調達数量が増えているわけではないだろう」と指摘した。
ナフサ チャンドラアスリ、クラッカー再開作業開始 地中海からの裁定玉の供給が滞るとの見方が強まり、相場を支えている。既報のとおり、地中海の全域で天候不良となっていた影響が尾を引いているという。欧州ではエクソンモービルのアントワープ製油所(日量約32万バレル)が2月1日に計画外停止したようだ。復旧に2カ月ほどかかるとの情報が寄せられた。 一方で、オレフィン市況安を一因にナフサクラッカーの稼働調整も散見される。台湾中油(CPC)は11日、第4ナフサクラッカー(エチレン年産38万トン)を採算悪化のため停止した。現時点で3月31日まで停止する予定と聞かれる。一方で、インドネシアのチャンドラアスリは12日、ナフサクラッカー(同90万トン)の立ち上げ作業を開始し、オレフィンのオンスペック品を確認する計画。同設備は1月中旬に定修入りした。
中間留分 日本勢が3月積みの輸出検討、日中間の航空便減少で国内需要減 日本勢の中には3月積みの販売を検討する動きがあった。2月までで灯油需要期が終わり、ジェット燃料の輸出余力が生じているようだ。また、日中間の航空便減少も販売余力が出る要因となった。中国政府が国民に対して日本への渡航自粛を呼び掛けている影響で、日中間の航空便は大幅減となった。1月以降は関西空港発着便のみならずその他地方空港においても、航空便数が大きく減少している。これを背景に元売り各社のジェット燃料販売量は減少傾向にあり、関係者からは「2月以降の販売も想定より伸び悩む可能性が高い」との声が寄せられた。大手元売りより、西日本から輸出が浮上する可能性がある。 韓国では石油会社1社が3月6~10日積みMR船型1カーゴの販売に動いている。同カーゴは硫黄分が低いが引火点等は一般的という。GSカルテックスは12日に3月26~30日積みMR船型1カーゴを対象とする販売入札を締め切っており、韓国勢の売りが散見される。
北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。高マージンを背景に北東アジアの石油会社による売り気が強まった。 日本の石油会社は年度の決算を控えており、今後は在庫消化を目的とした売りを本格化させる見込みだ。一方、2月積みではコスモ石油が輸出を取り止めた。同社はかねてより堺製油所(日量10万バレル)で装置不調を抱えており、このカーゴは国内供給に充てたようだ。9日に発生したトラブルのためコスモ石油は同製油所常圧蒸留装置(トッパー)の稼働を停止。これに伴う買い付けの動きなどは現時点では表面化せず。
重油 複数元売りに販売の動き 日本では複数の元売りが期近品の売りを進めている。出光興産は2月末から3月上旬積みとして3.5%S重油(180cst)のMR船型の販売に乗り出している。また、ENEOSも2月下旬積みとして3.5%S重油などのMR船型を相積みとして売り進めている。ただ、いずれも成約情報は確認されていない。 このところの供給引き締まりに伴うシンガポール市況の強含みが、北東アジア積みの相場に支援材料視されている。既報のとおり、国際情勢の不安から、中国勢によるベネズエラ産の調達に支障が生じているため、シンガポール市場で買い気を強めているもよう。さらに中東でもトレーダー筋などの買いが増えているという。
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