アジア石油製品=2月16~20日:中東積みナフサ上昇、地中海品減で引き合い増
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ガソリン 韓国積みSR船型が上昇、韓国の供給減で 北東アジア積みのガソリン市況(MR船型)は日本積みの92RONガソリン市況が下落した。売り気が強く、相場に下押し圧力がかかっている。市場関係者によると、韓国や中東系のトレーダーが販売を促進。シンガポール周辺には中東やアフリカ積みのカーゴが向かってきており、余剰感が残っていると伝えられた。こうしたなか、3月中旬日本積み92RONガソリンの成約可能な水準はFOB日本ベースで同市況に対し1.00ドル前後のディスカウントとの見方が示された。 一方で、韓国積み90RONガソリン(SR船型)の市況連動相場は堅調。韓国で3月、製油所の定期修理が予定されており、供給量の減少が上げ材料となった。また、輸出採算が低調なため、韓国の石油会社のなかには輸出を極力減らしたいとの考えもあるという。市場関係者によると、3月積み品の売唱えはFOBベースで同市況に対し、2.40ドル以上のプレミアムへ強含んだ。 装置関連で、出光興産の北海道製油所(日量14万バレル)で流動接触分解装置(FCC)の不調が起きているとの情報が寄せられた。
ナフサ 中東積み市況上昇、地中海品減で中東へ引き合い 中東積みナフサ(LR船型)の市況連動相場は上昇した。地中海品の供給が細ったなか、中東積み品への引き合いが強まった。3月積み品の成約可能な水準はFOBベースで同市況に対し30ドル台中盤のプレミアムと聞かれた。スポット市場ではカタールエナジー(QE)が3月積みとして7万5,000トンを2カーゴ販売した。1つはフルレンジ、もう1つはGTLナフサとライトの相積みで、成約価格は前者がFOBベースで同35ドルのプレミアム、後者が30ドル弱のプレミアムと伝えられた。 4月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は底堅いとの見方が聞かれる。日本勢が年度代わりやナフサクラッカーの定期修理明けにより、3月着より買い気が増すと目される。また、ガソリン市況はまだ強くないものの、需要期を見越したナフサの引き合いが出始める可能性があり、これらが相場の支えとなりそうだ。ただ、相場の伸びしろは限られるとも指摘される。オレフィン市況安を受け、韓国などのナフサクラッカーが減産対応を続けているため。同国ではLG化学のヨウス工場のナフサクラッカーの稼働が下がっていると聞かれた。市場関係者は「クラッカーの不具合か、誘導品装置の不具合による稼働低下かは不明」と述べた。
中間留分 ジェット燃料の米向け高引火点の製造コスト高憂慮する声も 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。灯油の需要がピークアウトし、北東アジアからはジェット燃料の売り次々と浮上している。また、中国勢の販売が翌週以降本格化するとの見込みも相場の弱材料となった。 アジアから米西海岸向けの裁定取引は足元も開いているものの、「1~2月と比較すると縮小傾向」(市場関係者)という。既報のとおり3月上旬にはPBFエナジーのカリフォルニア州マルティネス製油所(日量15万7,000バレル)の定期修理明けが予定されており、供給懸念がやや後退しそうだ。市場関係者の中には北東アジアから米国向けの恒常的な引き合いを見越し、昨年より韓国石油会社に対し高引火点品の買い気を伝える、または韓国国内のタンクで高引火点品を在庫するためにタンクの貯蔵能力を増強するといった動きが散見されていた。一方、北東アジアの複数の石油会社からは高引火点品の製造コストが高く、取引によって利益を出しにくいとの声も上がっている。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は下落。韓国からの販売が続々と浮上し相場を押し下げている。 日本の複数の石油会社が3月積みの販売を計画している。各社の輸出量をあわせるとMR船型で10カーゴ以上となる見込み。 出光興産北海道製油所(日量14万バレル)で二次装置の稼働率が低下している。同製油所では1月下旬から水素製造装置の不調が発生しており、これが尾を引いた可能性が指摘された。ただ、2月積み品の輸出カーゴの積み日や数量の調整はない。同社の輸出は千葉以西の積み品が多いため、影響がないと伝えられた。
重油 コスモ石油が3月前半積みの販売を検討 日本積み3.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は横ばい。コスモ石油は3月前半積みとして高硫黄重油をMR船型で1カーゴ程度、輸出することを検討している。今後販売入札を公示する可能性が高い。同社の堺製油所(日量10万バレル)では熱分解装置(コーカー)の不具合が継続。これにより重油留分の処理ができず、国内で消化しきれない余剰品を輸出に回すようだ。同社は2月16~18日積みとしても3.5%S重油4万2,000トンを売り進めたばかり。このカーゴは鹿川ターミナルからの輸出だった。他の日本の元売りも2月後半~3月前半積みとして基材および完成品の輸出を継続。出光興産北海道製油所(日量14万バレル)では重油流動接触分解装置(FCC)の稼働が停止しているとの情報がある。これを背景に重油留分の輸出が増える可能性が指摘された。同社は毎月、基材や完成品を合わせてMR船型で3カーゴ程度を輸出している。
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