アジア石油製品=3月2~6日:中間品が急騰、日本勢に3月品買い戻しの動き
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ガソリン 全面高、需給逼迫感強く 北東アジア積みのガソリン市況(MR船型)は全面高。供給逼迫感が強まっている一方で、輸入国のベトナムやフィリピン、南半球向けの買い気を浮上している。一方、中国政府が4日以降の輸出に制限をかけており、同国からの供給が一時的に途絶える見通しとなっている。当初、中国の3月積みの輸出量は50万トン前後と目されていた。韓国の石油会社も4月以降、原料不足を背景に製油所の稼働率を調整する必要があるとみられる。日本の一部の石油会社は販売済みのカーゴを買い戻そうとしているという。 こうしたなか、市場関係者によると4月韓国積みの買唱えは92RONガソリンがFOBベースでシンガポール市況に対して5.85ドルのプレミアム、韓国積み91RONガソリンが同市況に対し6.50ドルのプレミアムへ上伸している。アジア域内で販売可能な在庫が低下するとの見通しから、エクソンモービルはメキシコ湾から豪州へカーゴを仕向ける計画だ。
ナフサ CSPC、アスターが石化品のFMを宣言 4月後半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は急伸。供給逼迫感から基調は強い。市場ではターム契約分の供給と各国の製油所稼働率へ関心が寄せられており、スポット売買の動きは聞かれない。市場関係者は「ペルシャ湾内のカーゴを4月前半着で北東アジアへ運ぶ場合、間もなくホルムズ海峡を通過する必要があるのではないか」とし、現状の中東情勢を考慮すると4月前半着の供給ターム契約の履行は簡単ではないとの見方を示した。ペルシャ湾内から日本までのタンカーの航行日数は23日間前後と聞かれる。 製油所稼働について、日本やシンガポール、マレーシアなどで製油所の稼働率減の情報が聞かれるほか、中国でも華南や華東で製油所の稼働引き下げを検討する向きがあるという。また、韓国では4月以降、製油所稼働の調整が必要となる可能性が指摘されている。 こうしたなか、中国では中海シェル石油化学(CSPC)が6日、ブタジエンの供給について不可抗力条項(フォースマジュール)を宣言した。市場関係者からはCSPCはナフサクラッカーの稼働を引き下げることを検討していると聞かれている。なお、中国海洋石油(CNOOC)の恵州製油所(日量44万バレル)は足元で通常稼働を続けているという。今後の製油所稼働は明らかでない。シンガポールではアスター・ケミカルズ・アンド・エナジーも石化品のフォースマジュールを宣言した。
中間留分 急騰、日本勢に3月積みカーゴ買戻しの動き 北東アジア積み中間留分の相場はいずれも急騰した。韓国を含む北東アジアの各国は中東積み原油確保の不透明感から新規輸出を手控えている。一方、欧州勢は中東品の代替としてアジア積み品に強い買い気を寄せており需給の逼迫が顕著となっている。日本では大手石油会社1社が3月積みとして契約が済んでいる輸出カーゴのキャンセルおよび買い戻しを試みているという。政府からの要請の有無は明らかではない。 シンガポール先物市場ではジェット燃料と軽油の値差を表す「リグレード」が大幅なプラスとなっている。軽油は米国からの確保が可能な一方、ジェット燃料については米国も輸入ポジションとあって調達ができない。こういったなか、アジア積みへの引き合いが軽油よりも強まっており、リグレード拡大に寄与した。
重油 北東アジアで製油所の減産体制継続、スポット玉出づらい状況 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場はもち合い。ただし、他油種同様に供給懸念があり、相場の基調は強い。中東産原油の調達が困難で、韓国を含む大方の北東アジアの石油会社は製油所の減産体制を敷いている。このため重油のスポットカーゴが市場に出にくい状況だ。 中国政府は4日、石油会社に対し石油製品の輸出停止を要請。ボンドバンカーについても先行きの供給体制は不透明だ。このなか北東アジアの石油会社は、バンカー市場向けの不足分を、シンガポール市場で調達する姿勢を強めそうだ。 中東では、フジャイラのバンカー市場で一部サプライヤーが不可抗力条項(フォースマジュール)を宣言。このため、今後はシンガポール市場でバンカー需要が増え、3月末~4月に供給が引き締まりそうだ。
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