アジア石油製品=3月9~13日:インド積み玉がシンガポールへ販売
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ガソリン インドでロシア原油精製の動き 北東アジア積みのガソリン市況(MR船型)は横ばい。4月積みの商談は聞かれず。原油の供給に不透明感が強く、北東アジアの石油各社は4月積みの販売計画を決定できていない模様。インドのリライアンス工業から3月積みとしてシンガポール方面へカーゴが仕向けられる予定。市場関係者によると、同社は3月下旬かそれ以降に船積みする予定でさらにカーゴを販売する計画を立てている、との情報もあるようだ。 米国は今月上旬、インドがロシア産原油の購入を30日間認めるとした。この方針を受け、インド企業のなかにはロシア産原油を調達し、精製する石油会社もあるようだ。市場関係者によると、ロシア産原油を積んだまま海上で浮遊していたタンカーがあり、インドの近くに位置していたタンカーから供給を受ければそれほど日数はかからないという。 韓国積み90RONガソリン(SR船型)の市況連動相場は上昇した。韓国1社は今週、3月末~4月上旬積みカーゴをFOBベースでシンガポール市況に対し、6.00ドルほどで販売した。日本向け。日本を含めアジア域内のガソリン需給が引き締まっているため、市況はさらに強含む可能性があるという。
ナフサ 供給逼迫も減産が相次ぐ 4月後半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は上昇した。中東からの供給が途絶えており、アジアの需要家は原料不足に悩まされている。中国の石化1社は「引き続き、ナフサの供給ターム契約は一時休止状態」と述べた。 バーレーンのシトラ製油所やアラブ首長国連邦(UAE)のルワイス製油所などが攻撃を受けたこともあり、仮にホルムズ海峡が通過できるようになったとしても、生産と供給体制が元通りになるまで時間がかかる見通し。 台湾のフォルモサ石油化学は13日締めで、ナフサないしLPGを対象とする買い入札を実施し、LPGを購入したようだ。 北東アジアのエチレン市場では、中国の新浦化学が11~12日にかけて、エチレン3,000トンを2カーゴ販売した。市場関係者によると、3月積みと4月積みで、販売価格はFOBベースで3月積みが1,250ドル程度、4月積みが1,350ドル程度との情報があるという。日本向けのとの見方が優勢だ。
中間留分 CPC、4月着でジェット燃料を購入へ 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)は変わらず。北東アジアでは12日、台湾中油(CPC)が4月8~25日着としてMR船型の販売入札を締め切った。応札価格の有効期限は16日。トレーダー筋からは、落札価格がCFRベースで同市況対比30.00ドルを超えるプレミアムになりそうだとの見通しも寄せられた。CPCも原油供給に遅れが生じているため、来週以降、製油所の稼働を徐々に引き下げる方針で、ジェット燃料が不足しいるもようだ。アジア市況は他地域と比較して独歩高。これにより米国向けのカーゴがアジア方面に買い戻された。インドで3月下旬船積みされるカーゴもアジア方面に向けられている。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は前日から横ばい。買い手となっている豪州勢のなかに買いを米国積みのカーゴへシフトする動きが聞かれる。市場関係者によると米メジャーがすでに3月下旬積みとしてMR船型2カーゴを豪州向けに手配。また、別の業者も4月米ガルフ積みの買いに動いているとの情報が寄せられた。
重油 韓国積み0.5%S市況上昇、供給引き締まり感強く 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は上昇した。スポット市場では供給引き締まり感が強まっている。韓国を含む北東アジアの石油各社は国内向けの供給を優先する方針で、重油カーゴの売りを避けている。域外の主要な供給元からの販売も見られず、アジアへの新規カーゴの流入も減っている。 ナイジェリアのダンゴテ製油所(日量65万バレル)では、2月中旬に残渣油流動接触分解装置(RFCC)が定修明けしたこともあり、今後、低硫黄重油の売りが減りそうだ。また、中東情勢の緊迫化を受け、クウェート石油(KPC)もアルズール製油所(日量61万5,000バレル)出しの供給もなくなっている。 こうしたなか、今後のバンカー油供給を懸念する買い手がシンガポールに殺到。同国の在庫減少が目立っている。重油の供給不足を受けて、中東フジャイラのバンカーサプライヤーが相次いでフォースマジュール(不可抗力)を宣言している。
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