アジア石油製品=3月16~20日:ジェット市況上伸、韓国4月品に買い気
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ガソリン ベトナム向けで商談進む 北東アジア積みのガソリン市況(MR船型)は横ばい。北東アジアから新規のスポット販売は聞かれず。中国や韓国の石油会社は国内供給を最優先にしており、スポット販売余力は限られそうだ。こうしたなか、ベトナム向けとしてシンガポールまたはマレーシアで船積みされるカーゴの商談が進んでいると伝えられた。市場関係者によると、商談水準はCFRベトナムベースでシンガポール先物市場の92RON市況に対し、20ドル程度のプレミアムという。オクタン価や数量などは不明。韓国積みカーゴへの買唱えもあったようだが、応じることはできていない様子。 韓国積み90RONガソリン(SR船型)の市況連動相場は横ばい。主な買い手の日本では製油所の稼働率が70%台前半まで低下中。原油不足から稼働率はさらに下がる可能性があると指摘された。国内では国家備蓄原油の放出が決まっているが、船舶への重油の供給が引き締まりつつあり、備蓄基地まで引き取りに行くまでに時間がかかるとの見方も示されている。こうしたなか、日本の大手商社が韓国から4月分の輸入を確保できたとの情報が寄せられた。船のサイズや数量などは不明。
ナフサ ペルーから3月後半、4月前半積みの販売入札 5月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は拡大傾向。中東情勢の悪化を受け、供給不安が一段強まった。スポット市場で新規成約は聞かれず。トレーダー勢は供給ターム契約分の玉の確保のため、域外品の調達を進めているもよう。域外では、3月後半および4月前半積みとしてペルーから販売入札が出ていたようだ。現地時間19日締めでMR船型とみられる。 オレフィン市場では、北東アジアと東南アジアからエチレンの販売を増やそうとする動きが表立ってきている。市場関係者によると、エチレン市況高に誘導品市況が追い付いておらず、石化メーカーは誘導品の生産設備の稼働を止めてエチレンを販売し、損失を抑えたい意向という。このなか中国では浙江石化が今週、エチレンを販売済み。トレーダー1社は「このカーゴは日本向けと認識している」 設備関連でマレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)は11日からナフサクラッカーを停止している。この設備に原料のナフサを供給する常圧蒸留装置(トッパー)も今月初めから小規模な修理のため停止しているようだ。市場関係者によると、ナフサクラッカーの再開は原油やナフサの仕入れ状況を見ながらとなりそうだ。
中間留分 ジェット市況上伸、韓国出し4月品に強い買い気 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)は切り上がった。日本や豪州勢から韓国積み4月品に対して強い買い気が寄せられており、相場を押し上げた。韓国の大手石油1社は19日までに、4月上旬積みのMR船型1カーゴを販売した。市場関係者からはFOBベースで同市況対比30ドル超のプレミアムで豪州勢が買い進めたとの情報が寄せられた。ただ、このカーゴはターム品の相積みとの指摘もあり詳細は明かではない。また、北東アジア出し4月中旬積みMR船型1カーゴの販売も浮上。FOBベースでシンガポール市況対比20ドル程度のプレミアムで、日本勢と商談が進められている状況だ。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は上昇した。アジア域内の需給逼迫を受けた。韓国石油各社は原油の国家備蓄放出後、製油所および工場の稼働率を最大まで引き上げる構えだ。しかし、これによって増加した製品供給は国内向けに使われるとあって、輸出することはできないという。韓国石油各社は引き続き豪州から強い買い気があると伝えている。また、日本の複数の元売りも4月積み品への買い気を示しているようだ。日本勢の中には韓国品の物色を続けるとともに米国など域外品のマーケットチェックを進める動きもあった。豪州勢は米国品など域外からの買いを増やすことで国内供給を賄おうとしている。日本の元売りなども豪州向けターム契約を維持せざるを得ない状況となっている。市場関係者からは豪州で軽油の不足が発生すれば、重機が稼働できなくなり、石炭や天然ガスの採掘にも影響が出るとの声も上がった。
重油 台湾から買いが浮上 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は横ばい。韓国を含む北東アジアの石油各社は国内供給を優先する方針で、重油カーゴは市場に出づらい状況だ。韓国政府は国内供給の確保および価格の上昇を抑えるため、国家備蓄原油の放出を決めているうえ、石油製品の輸出にも規制をかけている。これに応じてGSカルテックスが製油所の定修を5月に先送りするなど、石油4社はいずれもフル稼働にしているという。 原油の供給懸念を受けて、日本や韓国などの一部石油会社は一時、二次装置の基材やバンカー用として重油カーゴの買い付けを検討していた。しかし、重油市況の急騰や売り物の確保が困難で、いまのところ調達には動いていない様子だ。 北東アジアでは足元、台湾中油(CPC)が4月26日~6月5日着として0.3%S重油3万7,000トンの買い付け入札を実施している程度。同入札は17日に締め切り、その価格の有効期限は19日。
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