アジア石油製品=4月6~10日: ガソリン市況上値重く、末端需要の冷え込み警戒
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ガソリン CPCがスポット調達、火災で大林製油所のRFCC停止 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は変わらず。台湾中油(CPC)は8日締めで調達入札を実施した。対象は4月25日~5月15日着の92RONガソリンまたは95RONガソリンで、数量は25万~30万バレル。CPCの大林製油所(日量35万バレル)で3日、残渣油流動接触分解装置(RFCC、同8万バレル)の火災が発生し、稼働を停止。ガソリンの生産に影響が出ているとみられる。 5月積みの販売は聞かれず。原油高に伴うガソリン価格上昇で末端需要の冷え込みを警戒する声が台頭している。韓国や中国の石油会社は、消費の落ち込みがガソリン市況の上値を抑える、とみている。行動制限によるガソリン消費の抑制はすでに弱気材料視されている。
ナフサ 需要減、LPGへ流出の可能性 5月後半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は下落した。中東からの供給が一時的に回復するとの観測が浮上し、相場を押し下げた。需要面でナフサクラッカーの減産が続き、消費量も落ちている。また、LPG相場がナフサ市況より安く、芳香族市況の生産マージンが悪化した状況を考慮すると、LPGへ引き合いが流れる可能性も指摘される。三井化学は7日締めの入札で、6月前半千葉着オープンスペック2万5,000トンをCFRベースで4月後半日本市況に対し、120ドルのプレミアムで購入したと伝えられた。 5月後半日本着ヘビー・ナフサの市況連動相場は上値が重い。市場関係者によると、日本の石油会社のなかにはフルレンジの調達を優先している業者がある。韓国では接触分解装置(リフォーマー)の稼働率を最低水準まで下げている業者も確認された。
中間留分 ジェット市況堅調、5月上旬積み韓国品に買い気 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は底堅い。5月前半品への買い気を映した。韓国石油会社によると、5月9~11日積みのMR船型1カーゴに対し複数のトレーダーが買い気を寄せているという。ビッドの水準はFOBベースで最低でもシンガポール市況比20ドル程度のプレミアムとなっている。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は軟化した。供給不安が後退するとの見通しを受け、商談水準は切り下がった。韓国や日本の石油会社からは5月上旬積みの売りアイデアとして、FOBベースでシンガポール市況比20ドル前半のプレミアムが伝えられた。米国とイランが二週間の停戦に合意したため、原油、石油製品の逼迫感が後退するとの期待感が浮上。シンガポール先物市場におけるバックワーデーションもひところより緩くなっている。
重油 供給懸念が後退 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は急落した。供給懸念が後退し、足元の引き締まり感が緩和している。このところ、中国やシンガポールのバンカー市場では需要が減少し、バンカー市況が軟化している。また、中国の独立系製油所が原油に対する買い引き合いを強めており、重油カーゴの割高感が強まっている。このため、精製基材あるいはバンカー用としても中国勢は積極的ではないという。
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