アジア石油製品=4月13~17日: 豪州で製油所火災、ガソリン引き合い増の可能性
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ガソリン 豪州で製油所火災、引き合い増の可能性 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場はノンオキシー品市況が切り上がった。北東アジアの製油所稼働の先行きが不透明とあり、供給懸念が残る。中東情勢が悪化したあと、石油各社は中東以外から原油の調達を進めているものの、中東からの不足分をまだ補いきれていない様子。 台湾中油(CPC)は8日締めの入札で4月25日~5月15日着として95RONガソリンとアルキレートをそれぞれMR船型で購入した。成約価格はCFRベースで同92RON市況に対し、95RONが7.00~8.00ドルのプレミアム、アルキレートが17ドル前後のプレミアムと聞かれた。 豪州向けの引き合いが強まる可能性が台頭した。同国のジーロン製油所で15日夜、火災が発生。市場関係者によると、アルキレーション装置が稼働を停止したほか、残渣油流動接触分解装置(RFCC)の稼働にも影響が出ているとみられる。
ナフサ 韓国、原料調達の支援事業を推進 6月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は横ばい。ナフサ市況は引き続き底堅い。石化1社によると、スポット市場で玉が買えないわけではないものの、販売可能な玉自体が少なく、プレミアムはそれほど縮小しない可能性が高いという。 韓国政府は15日、原油やナフサの需給状況を確認する会議を開催。ナフサの調達の多角化を目指す支援事業を進めるとした。支援の対象は石化原料となるナフサやLPG、コンデンセートのほか、エチレンやプロプレンといった基礎化学品も含まれる。 同支援事業を受けた韓国の石化メーカーの対応はまちまち。石化1社は「エチレンやプロピレンではなく、ナフサの調達を優先する」とした一方で、エチレンやプロピレンの引き合いが増えているとの声も聞かれた。
中間留分 500ppm市況は急落、ベトナムの引き合い大幅減 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は軟化。シンガポール先物市場で期先にかけてバックワーデーションが急となっており、先安観が強い。また、需給の緩みも受けた。台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は14日締めの入札を通して4月21~25日積みのMR船型1カーゴを販売した。このカーゴは豪州向けにFOBベースでシンガポール4月後半市況対比5ドル程度のプレミアムで成約された。 北東アジア積みの軽油市況は軟調。0.001%S軽油、0.05%S軽油ともに前週より切り下がった。高硫黄軽油では主要な買い手であるベトナムの買い引き合いが極めて乏しい。ベトナム国内の燃料供給価格が上昇したため、陸上輸送や漁船向けの需要が「急速に後退している」(市場関係者)という。また、ベトナムでは自国産原油の囲い込みに加え、5月以降着として中東積み以外の原油確保が進んでいる。これにより、ペトロベトナム傘下ビンソン製油・石油化学会社(BSR)が管理する日量約15万バレルのズンクアット製油所は、当面の稼働率を123%に設定。稼働率低下の可能性が市場で指摘されていたニソンリファイナリー・ペトロケミカルリミテッド(NSRP)の製油所(日量20万バレル)も現在稼働率は70%程度で、今後も同水準を維持する。
重油 日本から買い気が浮上 日本着0.3%S重油(MR船型)の市況連動相場は変わらず。ただし、供給が引き締まっており、相場は堅調だ。このところ、日本から発電用などとしてSR船型の引き合いが増えている。日本では元売りが系列会社向けの供給を優先している一方で、商社向けなどの外販を減らしている。このため商社筋は電力会社や産業向けの供給が不足しており、輸入を検討しているようだ。ただ、韓国石油各社は5月積みの売り余力が乏しく、成約情報は聞かれにくい。既報のとおり、韓国石油会社は米国産の軽質原油などの精製を増やしていることから、重油留分の生産が減少している。むしろ、韓国石油会社も二次装置の基材として低硫黄重油の購入を検討しているようだ。
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