アジア石油製品=4月20~24日: ジェット燃料や軽油市況下落、韓国勢の売り旺盛
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ガソリン オキシー市況下落、供給余剰感強まる 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場はオキシー品が軟化した。アジア域内で供給余剰感が強まりはじめ、相場を下押しした。韓国のGSカルテックスは23日締めで、5月11~20日積みガソリンのMR船型を対象とする販売入札を実施。92RONのオキシー品として、FOBベースで同市況に対し、小幅プレミアムで成約した。韓国や台湾、シンガポールなどの石油会社が原油の調達を促進。製油所の稼働率が底を打ち、供給不安が和らいでいる。また、中国からガソリンの輸出はないものの、基材としてMTBEの販売が続いており、オキシーガソリンの生産活動を下支えしているようだ。
ナフサ OSN上値重く、期近着品の調達にめど、製油所稼働安定も安心材料に 6月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は上値が重い。ひところの需給引き締まり感は和らいだ。市場では「5月着のカーゴのスワップを模索している需要家がいるようだ」との声もあり、一部で玉を集め過ぎた感もあるもよう。製油所稼働の低下が収まり、稼働が安定し始めた点もナフサ供給にとっては安心材料とみられる。 6月前半日本着ヘビー・ナフサの市況連動相場も軟化。芳香族市況が弱い。接触分解装置(リフォーマー)の最低稼働率まで引き下げている石油会社も見られる。このなかではヘビーの評価は上がりにくいという。実際、このところヘビーの成約はほとんどないもよう。 中国からのエチレンの輸出販売が今後も続きそうだ。とりわけ、エタンクラッカーを保有する企業からの売りが予想される。これらの企業は米国から多くのエタンを買い付けていたようで、エタンクラッカーの稼働を高く維持し、また誘導品需要が低迷しているため、エチレンの売り圧力を強める可能性がある。
中間留分 GSカルテックス、5月下旬積み10ppm軽油を販売 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。中東情勢悪化前と比べて相場が底上げされ、航空会社からの引き合が乏しい。一方、これまでシンガポール先物市場においてジェット燃料と軽油の値差を表す「リグレード」が大幅なプラスだったとあって、石油会社はジェット燃料の精製と販売を強化。また、これまでのアジア相場高から、域外からの流入も多く需給は緩んでいる。スポット市場では韓国の複数の石油会社が輸出に積極的な姿勢を示している。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は大幅に下落した。アジアの石油会社からの売りが多い。米国とイランによる停戦協定の延長が報じられたことで原油や製品供給の逼迫が後退するとの見方が浮上。売り手は相場が崩れる前に急遽、カーゴの消化を進めているようだ。韓国のトレーダーは、「輸出によって高い利益を享受できる状況が終わりつつある」と指摘した。スポット市場では韓国のGSカルテックスが23日締めの販売入札で、5月26~30日積み0.001%S軽油(MR船型)をFOBベースでシンガポール市況に対し、2.00ドルのプレミアムで販売した。
重油 市況の崩れ懸念、シンガポール市場で売り優勢 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は変わらず。ただし、シンガポール市場を中心とした域内の供給が増え、相場に下押し圧力がかかっている。中東情勢の緊迫が幾分緩和しているうえ、アジア域内の石油会社は製油所の稼働率を引き上げており、重油の供給が先行き増える見通しは既報のとおり。これにより重油市況が弱含んでいるため、供給懸念からこれまで販売に消極的だったトレーダー筋が、手持ち在庫の売りを急いでいる気配がある。売り気が増勢である一方、バンカー需要の低迷は変わらず、需給は緩んでいる。
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